ばね用語の辞典です。
ばねの基本用語や製造工程に関する用語、設計用語、力学用語、めっきや塗装などの表面処理に関連する用語も掲載しています。
参考文献
「JIS B 0103 ばね用語」
「六か国語ばね用語辞典」(日本規格協会)
た | ダイアフラムスプリング | 皿ばねの内周側に、中心に向かう複数の舌片状のレバーを成形し、作用時には外周及びレバー基部を支点としてばね作用するばね。 |
た | 大気汚染 | 工業生産活動による大気の汚染。 |
た | 大気湿度 | 大気中に水蒸気の含まれている程度を表す語。絶対湿度と相対湿度との表し方がある。 |
た | 耐久限度 | アイテムを合格基準に適合するまで修理またはオーバーホールすることが物理的経済的にできないアイテムの耐久限度(寿命)をいう。 |
た | 耐久性 (寿命) | 製品が通常使用中にストレスの経過を受けても、所定の機能を保持できる性能。 |
た | 耐久試験 | 製品の性能がストレスと時間の経過によってどのような影響を受けるかを調べる試験。 |
た | 耐クリープ性 | 高温において一定の応力の下で歪みが時間とともに増加する現象を高温クリープといい、これに耐える性質をいう。 |
た | 台形断面 | 断面が台形をした断面。 |
た | 耐候試験 | 材料、ばねなどを光、熱、風、雨などの環境下で暴露した場合の、表面状況の変化などを評価する試験の総称。 |
た | 耐候性 | 自然条件の影響を受けて時間の経過に伴って起こる材料の物理的及び化学的変化に耐える性質。 |
た | 耐錆性 |
金属が錆に侵され(酸化され)にくい性質。
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た | 耐酸性 |
酸による腐食作用に耐える性質。 |
た | 耐湿性 |
長時間高湿度状態にさらされても湿気を吸収しない性質。
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た | 耐食性(耐蝕性) |
ある環境における腐食作用に耐え得る性質。
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た | 対称ばね |
センターボルト又はセンターピンの位置が、スパンの中央にある重ね板ばね。 |
た | 耐熱鋼 |
高温環境で、耐酸化性、耐高温腐食性、高温強度を保持する合金鋼。
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た | 耐熱性 |
高温において対酸化性に優れ、また高温強度に優れている性質。
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た | ダイナミックダンパー |
重ね板ばねの共振抑制のために、振幅の大きい部分に付けるダンパーで、おもり、ゴムばねなどで構成される部品。 |
た | 耐摩耗性被覆 | 摩耗を防ぐために用いられるコーティング。 |
た | ダイブロック | パンチプレスのベッドにボルトで組み付けられる工具鋼のブロックで、金型の一部を構成する。 |
た | 体膨張率 | 体積の熱膨張に用い、等方性固体では線膨張率の3倍である。 |
た | ダイマーク | プレス加工における型の傷又は押し出し、又は引抜き材表面の押し出し又は引抜き方向に現れる線状の細かい凸凹をいう。 |
た | 耐摩耗性 | 摩耗に対する抵抗の度合い。 |
た | 耐薬品性 | 塗料、めっきあるいは金属素地が酸、アルカリ、塩などに耐え得る程度。 |
た | ダイヤモンドホイール | 研磨材として人工ダイヤモンド紛を結合させた円盤砥石。 |
た | ダイヤルゲージ | 歯車で微小変位を拡大して長さや変位を精密測定する計器。 |
た | 代用特性値 | 要求される品質特性を直接測定することが困難なため、その代用として用いる他の品質特性。 |
た | 耐用年数 | 機械や工具が壊れる前に使用できる時間の長さ。 |
た | 対流炉 | 対流加熱室を設けた炉。 |
た | 耐力 | 引張試験において規定された永久伸びが生じるときの荷重を平行部の原断面積で除した値。 |
た | 楕円アークばね | 楕円コイルばねの形状で、軸線が弓形に成形されたばね。 |
た | 楕円コイルばね | 異形コイルばねの一種で、コイル横断面が楕円又はこれと類似の形状のコイルばね。 |
た | 楕円ばね | 楕円のような形状をした重ね板ばね。二組組み合わせたものを二連ばね、三組組み合わせたものを三連ばねなどという。 |
た | 楕円断面線コイルばね | 異形断面ばねの一種で、材料の断面形状が卵形のコイルばね。 |
た | 楕円断面線の長径・短径 | 楕円素線断面の軸方向に対して小さい径と大きい径のこと。 |
た | 倒れ | 圧縮コイルばねの座面とコイル軸線とが直角でない現象。 |
た | 高さ調整 | ばねの荷重を調節するために取り付け高さを調節することをいう。 |
た | タケノコばね | 長方形断面の材料の長辺がコイル中心線に平行な円錐コイルばね。 |
た | たたき音 | ばね同士又はばねと周辺部品とがこすれ合うことによって生じる音。 |
た | 多段ピーニング |
効果的な残留応力分布を得ることを目的とし、条件を変えて数回行うショットピーニング。
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た | 脱ガス |
製鋼時に含有されているガス成分を除くこと。 |
た | 脱脂 | 金属表面に付着している油脂性の汚れを除去して清浄にすること。 |
た | ダッシュポット | 振動を減衰させる装置。 |
た | 脱水素化 | 鋼表面の水素を除去すること。その目的は、水素脆性を防止するためで、通常200℃前後の温度で数時間加熱する。 |
た | 脱炭 | 材料の製造工程、ばねの熱間工程、熱処理などの工程で表層部の炭素濃度が低下する現象。 |
た | 脱炭深さ | 表面からある一定の脱炭率をもつ位置までの距離。 |
た | 縦置き板ばね | 左右の車輪を結ぶ車軸に対して直角に取り付けられる板ばね。 |
た | 縦弾性係数 |
棒の断面に働く垂直応力と単位長さ当たりの伸び又は縮みとの比。記号はE。単位記号はMPaa又はmm2。
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た | 縦横比 |
コイルばねの自由高さとコイル平均径との比。
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た | 縦割れ | 線材の伸線方向に平行に生じる割れ。 |
た | ダブルピーニング |
表面層の効果的な残留応力分布を得るために、ショットの粒度及び投射速度を変えて、2段階で行うショットピーニング加工。
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た | ダブルねじりばね |
ねじりモーメントが働くコイル部が2か所あるねじりコイルばね。
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た | ダブル引張コイルばね |
同一線材で2ヶ所のコイルを成形し、両端にフックを有する引張ばね。 |
た | だぼ | ばねのずれを防ぐために、ばね板の小部分を押し出したもの。 |
た | だぼ穴 | だぼを受けるばね板の穴。 |
た | 卵形断面ばね | 異形断面ばねの一種で、材料の断面形状が卵形のコイルばね。 |
た | たる型コイルばね |
たる形で、通常は、材料の直径が一定なコイルばね。
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た | たる型テーパコイルばね | たる形で、通常は、材料の直径が変化しているばね。 |
た | たる型ばね | たるのような形をしたばねの総称。 |
た | たわみ | ばねに荷重、モーメントなどを加えたときに発生する変位又は回転角。 |
た | たわみ角 | 梁がたわんだとき、任意の点でたわんだ梁の中心線への接線と元の梁の中心線がなす角度。 |
た | たわみ測定 |
荷重をうけているばねのたわみを測定すること。すなわち、荷重とたわみの関係を測定すること。
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た | 単一皿ばねのたわみ |
皿ばね単体のたわみ。 |
た | 炭化物 | 炭素と一つ又はそれ以上の金属元素の化合物。 |
た | 短径 | 異形断面コイルばねに用いる材料の横断面の厚さ。 |
た | タンジェントテールエンド |
圧縮コイルばね端部の一種で、端末がコイル接線方向に伸ばされた形状。
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た | 単軸応力 |
外力を受けている物体の応力状態で、三つの主応力のうち二つがゼロのときをいう。
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た | 弾性 | 固体の物体に力を加え変形させた後、応力を取り除くと直ちに原形に戻る性質。 |
た | 弾性域 | 物体に作用する荷重に対する応力と歪みとが正比例する範囲。この範囲では荷重を取り除くと歪みは消える。 |
た | 弾性係数 |
棒の断面に働く垂直応力と、単位長さ当たりの伸び又は縮み(垂直ひずみ)との比。
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た | 弾性限度 | 外力を除いても永久歪みが残留するときの応力限界。 |
た | 弾性座屈 | 細長い圧縮コイルばねに荷重を加えていくとき、応力が弾性域の限界荷重で突然横たわみが大きくなること。 |
た | 弾性ひずみエネルギー | 外力によって物体が弾性変形を受けるときになされる仕事。 |
た | 弾性比率 | 材料における弾性限界の破壊強度に対する比率。 |
た | 弾性変形 | 物体に応力を加えたときに起こる全変形のうち、応力を取り除くと直ちに復元する変形をいう。 |
た | 弾性理論 | 物体に外力が加わったときの外力と寸法変化の関係や応力を弾性領域で扱う理論。 |
た | 炭素含有量 |
鉄鋼などに炭素が含有している量のことで、通常百分率で表される。
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た | 炭素鋼 |
鉄と炭素の合金で炭素含有量が通常0.02~2.0%の範囲の鋼。なお、少量のケイ素、マンガン、リン、硫黄などを含むのが普通である。
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た | 断続試験 |
一定間隔で周期的に試験・検査すること。 |
た | 炭素鋼ばね |
炭素鋼を用いたばねの総称。
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た | 弾塑性 | 物体が弾性域を越えてはいるが、破壊応力を越えない範囲の応力を受けている状態。 |
た | 炭素繊維ばね | 有機合成繊維、例えばアクリル繊維などを炭化させた繊維を強化材とするプラスチック材料を素材に用いたばね。 |
た | タンデムアクスル式懸架 | 路面への圧力及び車体への反力を軽減し又は牽引力を増加するために車軸を二本取付け懸架する方式。 |
た | ダンパー | エネルギーを消散させる方法で、振動の振幅を軽減する装置。 |
た | 端部のセレーション | トルクを伝達するために周囲に溝を切った形状のトーションバーの頭部。 |
た | 端末絞り引張ばね | コイル端部のコイル径を順次小さくした引張ばね。 |
た | 端面 |
コイルばね端部のひと巻きを含む平面。
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た | 端面機械加工 | 工作物の端面に施す切削、研削などの機械加工。 |
た | 端面研削 |
主として、圧縮コイルばねの端面を研削する加工。
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た | 断面の倒れ角 | 無荷重時に異形断面コイルばねの材料断面の横方向軸線が、コイル横断面となす角度。 |
た | 端面摩擦 | 皿ばねの上下の接触端面において荷重がかかるとき発生する摩擦。 |
た | 端面割れ |
板ばね端面の割れ、亀裂、曲げ加工あるいは熱処理で発生する。 |
た | 断面係数 |
はりの断面の中立軸に関する断面二次モーメントの値を中立軸から外表面までの長さで除したもの。 |
ち | 力 | 運動を起こす、もしくは緩和するために、又は系の釣り合いを保つために、ばねにかかる作用又はばねから生じる作用。 |
ち | 力のモーメント |
作用する力の大きさと回転の軸からの作用線までの垂直距離との積。
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ち | チタン合金ばね |
準チタン、α合金、α―β合金、β合金等のチタン合金を用いたばね。
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ち | 窒化 | 鉄鋼の表面層に窒素を拡散させ、表面層を硬化する操作。方法には、アンモニア分解ガスによるガス窒化及び青酸塩による液体窒化がある。 |
ち | 窒化鋼 | 表面を窒化するのに適するように造られた鋼。Al、Cr、Moなどを含む。 |
ち | 窒化層 | 鉄鋼に窒化処理した処理層のことで、耐摩耗性、耐食性の特徴がある。 |
ち | 窒化深さ | 鉄鋼の表面層に窒素を拡散させた層の深さ。硬さや顕微鏡などで測定する。 |
ち |
チャート式記録計 |
従属変数が独立変数に対応してプロットされる記録計。プロットは細長いチャート上の直線座標か、円形チャート上の曲線座標で行われる。 |
ち |
中空スタビライザー |
中空材料を用いたスタビライザー。 |
ち |
中空トーションバー |
管状の素材を用いて加工されたトーションバー。 |
ち | 中間焼きなまし |
冷間加工で硬化した鋼を軟化し、引き続いて行う冷間加工を容易にする目的で、再結晶温度A1点以下の適当な温度で行う焼なまし。 |
ち | 鋳鋼グリット |
破砕面及び稜角を持つ鋳鋼粒子。球状粒子を破砕して製造する。 |
ち | 鋳鋼ショット |
溶鋼を噴射することによって球形のショットとし、さらに熱処理のプロセスによって製造された投射材。
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ち | 中実スタビライザー |
車体に遠心力が作用した場合の車体の横揺れを少なくするスタビライザーで、中実材から作られる。 |
ち | 超音波厚さ計 |
超音波を被試験材に与え、反射波を検出して厚さを測定する計器。 |
ち | 超音波加工 |
超音波域(約20,000Hz)で振動する工具によって液体中で砥粒が工作物に衝撃を与える加工方法。 |
ち | 超音波振動子 |
20kHz以上の交流電流のエネルギーを同じ周波数の機械振動に変換するエネルギー変換器。 |
ち | 超音波洗浄 | 洗浄物を超音波振動している洗浄液に浸して汚染物を取り除く洗浄方法。 |
ち | 超音波洗浄装置 | 超音波洗浄を利用した洗浄装置で、前工程、超音波洗浄工程、リンス工程及び乾燥工程からなる。 |
ち | 超音波探傷試験 | 超音波を試験体中に伝えたとき、試験体が示す音響的性質を利用して、試験体の内部欠陥を調べる非破壊試験。 |
ち | 長径 | 異形断面コイルばねに用いる材料の横断面の幅。 |
ち | 超硬合金 | 炭化タングステン、炭化チタンなどの非常に硬い化合物の粉末とコバルト金属粉末を結合剤として高圧で圧縮し、金属が溶けない程度の高温に加熱し焼結・成形されたもの。 |
ち | 調整用座金 | 荷重や隙間などを調整するために用いる薄板の座金。 |
ち | 調速機 | ばね力とバランスさせた重りの遠心力で作動させる装置で、回転速度の自動制御を行う。 |
ち | 長短径比 | 異形断面コイルばねに用いる材料の横断面の幅と厚さとの比。 |
ち | 超弾性 | 応力誘起マルテンサイト変態によって生じた変形が、除荷時に逆変態によって元に戻る性質。変態を伴わない弾性歪みの数倍~数十倍の歪みが除荷時に回復する。 |
ち | 長方形断面 | 断面形状が長方形のばね板の断面。 |
ち | 調和分析 | 周期振動の特性を調波(基本振動数の整数倍の振動数を持つ正弦波)について求めること。 |
ち | 直接応力 | 試験片に加わる引張荷重を試験片並行部の原断面積で除した値。 |
ち | 直接費 | 製品を作る費用で、その製品が作られなかったら発生しないものをいう。 |
ち | 直接焼入れ | ワークを炉から手早く取り出して直ちに撹拌されている油または水中に浸漬して行う焼入法。 |
ち | 直棒式バースタビライザー | ねじり部から連続したモーメントアーム部の代りにアームを別部品とし、ねじり荷重を受け持つだけの機能を持つ真直棒。 |
ち | 直列式コイルドウェーブスプリング | 凸部同士が接触するようにコイリングされたコイルドウェーブスプリング。 |
ち | 直列積重ね | ばねのたわみが加算されるように組み合わせること。 |
ち | 直列のばね | ばねのたわみが加算されるように組み合わせたばね。 |
ち | 直角度 |
直線と直線、直線と平面、あるいは平面と平面の組み合わせにおいて、どちらか一方を基準として直角な直線、あるいは平面の狂いの大きさをいう。
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つ | 疲れ限度 | 無限回数の繰返しに耐える応力の上限値。 |
つ | 疲れ限度線図 | 疲れ限度が応力振幅と平均応力との組み合わせによって、また限度の考え方によって変化する様子を示す線図。グッドマン、ヘイ、スミスの疲れ限度線図がある。 |
つ | 疲れ寿命 | 疲れ破壊を生じるまでの応力の繰返し回数。 |
つ | 疲れ強さ | 疲れ限度及び時間強さの総称、又は反復する応力にって生じる破壊に耐え得る性質。 |
つ | 突合せ溶接 | 板を重ねずに突き合せて行う溶接。 |
つ | 筒型カム | 円筒上に溝を切ってカム機能を持たせたもの。 |
つ | 鼓形圧縮コイルばね | 中央がくびれたつづみ形のコイルばね。 |
つ | 釣合いばね | 車両の車軸間にかかる荷重差を減らすために用いるばね。 |
つ | つる巻き摩擦ばね | 板材を用いて渦巻形に巻いたばね。板間接触による摩擦特性を利用する。円錐状のものと樽型形状のものとがある。 |
て | TMS | 作業研究。実行されている作業の各段階を観察・分析・測定して標準作業時間を決めること。 |
て | T.T.T線図 | 共析炭素鋼をオーステナイト域から種々の温度に急冷し、その温度に保持して変態の開始時間と終了時間を測定し、これらの点を結んで変態開始始線と終了線を表した図。 |
て | D字ループ |
半コイルを起こしたD字形の引張コイルばね端末ループ。
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て | 低温処理 |
内部応力の除去または材料の弾性限度、耐力、疲れ強さ等の特性の改善と形状の安定化を目的として行う低温加熱処理。
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て | 低温脆性 |
室温付近またはそれ以下の温度で鋼の衝撃が急激に低下し脆くなくなる現象。 |
て | 低温焼きなまし |
内部応力の除去又は材料の弾性限、耐力、疲れ強さなどの諸特性の改善及び形状の安定化を目的として行う低温加熱処理。
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て | 低温炉 |
加熱温度が400℃以下程度の熱処理用焼なまし炉。
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て | 低荷重硬さ試験 |
小さな荷重で硬さを試験すること。薄い材料の硬さ試験では裏面まで影響するので小さな荷重であるマイクロビッカース硬さ試験機が用いられる。 |
て | 定荷重ぜんまい | たわみが変化しても力がほとんど変化しない密着巻のぜんまい。 |
て | 定荷重ばね | たわみが変化しても荷重及びトルクがほとんど変化しないばね。 |
て | 定期検査 | 一定の期間をおいて機器に実施される一連の検査。 |
て | 定期点検 | 予防保全のために、一定の時間間隔で行う設備点検。 |
て | 低合金鋼 |
シリコン、マンガン、クロム、ニッケルなどを0.3%程度加えた鋼の総称。強靭で耐熱部品などに用いる。
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て | 抵抗式連続焼鈍炉 |
電気抵抗による発熱を利用して焼なましをする連続炉。直接抵抗炉と間接抵抗炉とがある。
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て | 抵抗溶接 | 接合させた部材の接触部を通して電流を流し、抵抗加熱するとともに加圧を加えて行う溶接。 |
て | 定常クリープ限度 | クリープ試験において歪み速度がほぼ一定になる段階。高温下での使用上の目安として定常クリープ速度がゼロになるような応力をクリープ限界とする。 |
て | ディスクグラインダー | 円盤砥石を用いるグラインダー。 |
て | ディスクブレーキ | 回転軸に取り付けられたディスクに固定枠側のディスクが押し付けられる形式のブレーキ。 |
て | 低炭素鋼 |
炭素量0.12~0.22%程度の鋼。
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て | テーパ | ばね板端部あるいは線の先端部の先細り形状。 |
て | テーパアイタイプ | バースタビライザー目玉部形状の一種で、テーパ状の穴に固定する形式。 |
て | テーパ圧延 | ばね板や線をテーパ形状にする圧延加工。 |
て | テーパエンド | 圧縮コイルばね及び板ばねのばね板端部の一種で、圧延、鍛造、研削などによってテーパ加工を施した形状。 |
て | テーパ加工 |
重ね板ばねのばね板、コイルばねなどの線を、圧延、鍛造、研削などによってテーパ状にする加工。 |
て | テーパコイルばね | 材料の直径が変化しているコイルばね。 |
て | テーパ線圧縮コイルばね | 材料の直径が逓減している線を用いた圧縮コイルばね。円筒形の他、樽形・鼓形などがある。 |
て | テーパ線樽型圧縮コイルばね | 材料の直径が逓減している線を用いた樽形の圧縮コイルばね。密着高さが低くでき、線間接触がなく、非線形特性が得られる。ミニブロックスプリングともいう。 |
て | テーパ線鼓型圧縮コイルばね | 材料の直径が逓減している線を用いた鼓形の圧縮コイルばね。密着高さが低くでき、線間接触がなく、非線形特性が得られ、線間たたき音を生じる心配がない。マキシブロックスプリングともいう。 |
て | テーパ鍛造 | ばね板や線をテーパ形状にする鍛造。 |
て | テーパ長さ | ばね板のテーパに加工された部分の長さをいう。 |
て | テーパリーフスプリング | 他部品との取り付け部分を除き、ほぼ全体にわたってテーパが施してある板ばね。 |
て | テーパロールベアリング | 転動体として円錐ころを用いたスラスト軸受。 |
て | テーパロールマシン | テーパ加工するためのロール機。 |
て | てこ装置 | レバーによって力または動きを増幅させる装置。 |
て | デジタル制御 | 制御系内の主要信号としてデジタル量を用いる制御。 |
て | 鉄-炭素平衡状態図 | ある成分比率の鉄-炭素合金が温度の変化によって状態がどのように変わるか、またある温度範囲ではどのような状態になっているかを表す線図。縦軸に温度、横軸に炭素量をとって表す。 |
て | デプスマイクロメーター | 穴あるいは溝の深さを測定するのに用いられるマイクロメーター。 |
て | 電解研磨 |
酸溶液中で電気化学的に表面を研磨する方法。
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て | 展開長さ | ばね製品の部材を平面上に展開したときの全長。 |
て | 展開法 | 重ね板ばねを対称ばねの場合は、長手方向に二等分し、非対称ばねの場合は、スパン比に按分して、同一平面上に並べ直してできる一枚板のばね特性が、元の重ね板ばねのそれに等しいとする設計方法。 |
て | 電気亜鉛めっき |
めっきされる対象物を陰極として、その表面に電解によって亜鉛を被せる操作をいう。
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て | 電気めっき |
金属又は非金属製品の表面に他の金属層を電気化学的に析出させるめっき方法。
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て | テンションアニーリング |
線材料に一定張力を与えながら行う低温熱処理。 |
て | テンションマシン |
主として、引張コイルばねのコイル部及びフック部を成形する機械。
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て | テンションリング |
ガスケットリングに張力を与える円形ばね。 |
て | 展伸度 |
鋼の加工によてフェライト結晶粒が伸展された度合い。伸展度は垂直方向の結晶粒数を平行方向の結晶粒数で除したものである。 |
て | 転性 |
金属を打ち伸ばして薄い板や箔にできる性質。 |
て | 伝達荷重 |
板端法において板の先端に伝達する荷重。 |
て | 電着塗装 |
解離可能な水溶性塗料中で被加工物を陽極として陰極との間に直流電圧を印加し、電気泳動によって塗装する。
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て | 伝導機構 |
自動車のエンジンと駆動車軸を連結する機構。ドライシャフト、クラッチ、トランスミッション、差動ギヤからなる。 |
て | 電動面熱負荷 |
単位電熱面積について、1時間当たりに伝えられる熱量。 |
て | 天然高分子材ばね |
竹、ヒッコリー材などの天然の高分子材を用いたばね。 |
て | テンパーカラー |
焼戻しの際に鉄鋼の表面に現れる酸化膜の色。
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て | テンプレート |
図形や文字をならい書きするときに用いる薄い板。 |
と | 砥石 | 圧縮コイルばねの端末などの研削及び研磨を行う工具。天然石のもの及び人造研磨材を焼結したものがある。 |
と | 砥石条件 | 加工物の研削代、材質、研削粗さ、加工条件などによって決まる砥石の要件。砥粒の種類、粒度、結合度、結合剤、組織などが選択される。また、使用機種、回転速度、送り速度も条件の一つである。 |
と | 砥石消耗 | 砥石の使用面が局部的に摩耗すること。 |
と | 砥石の品質 | 砥石の品質は、砥粒、粒度、結合度、組織、結合剤などで、さらに形状、縁形、寸法など規格で規定されている。 |
と | 投影検査機 |
物体を定められた倍率で光学的に拡大投影し、投影面上でその形状及び寸法などを測定する機器。
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と | 等温変態 |
鉄鋼をオーステナイト状態からAr点以下の任意の温度まで急冷し、その温度に保持した場合に生じる変態。等温変態を目的とする熱処理をオーステンパ処理と呼ぶ。 |
と | 等温焼なまし |
A3変態またはA1変態以上の温度に加熱した後、A1点以下の比較的急速にパーライト変態の進む温度まで急冷し、その温度に保持してオーステナイトをフェライトと炭化物とに変化的短時間に軟化する焼なまし。 |
と | 等価長さ |
両端を含めたトーションバーを中央部の直径を有する単純丸棒として計算する場合に想定する長さ。 |
と | 統計的工程管理 |
統計手法を用いて工程の管理を行うこと。 |
と | 統計的品質管理 |
製品あるいは製造工程の品質管理の手段として統計的手法を用いること。 |
と | 銅合金ばね |
銅合金ばね材料を用いたばねのこと。非磁性、加工性、耐食性などに優れていることから、電気、計測機器などに用いられている。
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と | 胴締め |
重ね板ばねのばね板を締め付ける枠形金具。 |
と | 胴締め金具 |
重ね板ばねのばね板の横ズレ防止金具。 |
と | 胴締め長さ |
重ね板ばねのばね板を締め付ける枠形金具の長さ。 |
と | 投射エネルギー |
ブラスト加工を行うときの投射エネルギー。 |
と | 投射角度 |
ショットピーニングのショットを投射する速度で、ピーニング強度に大きく影響する因子であり、通常30~80m/sで使用されている。加速方式に高速空気流式、高速回転翼車などがある。
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と |
投射用羽根車 |
ショットブラスト装置に使われる回転体で曲率を持った羽が取付けられている。
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と |
透磁率 |
磁束密度と磁界との比。磁性体の磁気特性を示す量で、一般に初透磁率と最大透磁率が用いられる。 |
と | 同心圧縮コイルばね | 大小二つの圧縮コイルばねを同心に組み合わせたばね。 |
と | 同心度 | 基準軸線の真の位置から回転体の中心線までの距離。 |
と | 動的応力 |
大きさが時間的に変動する応力。極大値と極小値の間を単純かつ周期的に変動する応力を繰返し応力、絶対値が等しい正負の応力の間を変動する繰返し応力を両振応力、一定の応力と0との間を変動する繰返し応力を片振り応力という。
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と | 動的荷重 | 繰返し変動する繰返し荷重、大きさと向きが変わる交番荷重など、時間的に変動する荷重。 |
と | 動的測定 | 変動する量の瞬間値の測定。 |
と | 動的強さ | 動的負荷による破壊に耐え得る強さ。 |
と | 動的特性試験 | ばねにステップ振動、正弦波振動、ランダム振動または実際に加わる振動を入力し、そのときのばねの動きや荷重を計測する試験。 |
と | 導電率 | 電流の流れやすさを示す物質固有の値。比抵抗の逆数。 |
と | 動ばね定数 |
自動車懸架用ばねなどのように定常的に振動しているばねに関し、実際の振動状態におけるばね特性を表すもので、動的荷重に対するばね定数。対角線ばね定数ともいう。
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と | 頭部形状 |
ボルトの頭部の形状をいう。丸、六角、四角などがある。 |
と | 等分布応力 |
物体内で一様に分布している応力をいう。 |
と | 通し送り式研削 |
無心研削盤(センタレス)のように被研削物が一方向に送られる研削方法。 |
と | 胴曲り | コイルばねの軸線が、無荷重時に曲っている状態又は荷重の増加とともに曲る現象。 |
と | トーションバー | ねじりを利用する棒状のばね。 |
と | トーションバー軸線 | トーションバーの中心軸を表す直線。 |
と | トーションバーの有効長さ | トーションバーのばね特性を計算する基礎となる長さで、つかみ部の影響を考慮したもの。 |
と |
トーションバー端部 |
トーションバー端の締結部。 |
と |
トーションバーばね定数 |
トーションバーに単位のたわみ角を与えるのに必要なモーメント。 |
と | トーションマシン |
主として、ねじりコイルばねのコイル部及び腕部を成形する機械。
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と | 通りゲージ |
テストぴーずが通るように設計された限界ゲージ。
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と | 特性曲線 | ばねの荷重―たわみ特性曲線。 |
と | 特性値 | 機械・器具・部品などにおいて、これらの性質・性能を表す数値。 |
と | 特性要因図 | 特定の結果と原因系との関係を系統的に表した図。 |
と | トグルスイッチ | ばねと係止されているレバーを操作して、開閉のスナップアクションを行うスイッチ。 |
と | 時計のぜんまいケース | 接触形渦巻きばねのケース(香箱)のことで、時計のぜんまいを格納する容器をいう。 |
と | 時計ばね | 駆動用に用いるゼンマイと調速器に用いるひげゼンマイなどのこと。 |
と | 時計用ぜんまいばね | 主に時計に用いられる動力用接触形の渦巻ばね。 |
と | 度数分布 | 測定値の中に同じ値が繰返し現れる場合、各値の出現度数を図に表したもの。 |
と | 止まりゲージ |
テストピースが通らないように設計された限界ゲージ。通常どおりゲージと一緒に使われて許容の最大値と最小値を確立する。
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と | 止め輪 | 軸又は穴に付けた溝にはめて、軸方向の移動を防ぐ輪状のもの。 |
と | 止め輪開口部 | 輪状の止め輪を開閉させるために、先端同士に隙間をもたせた端部。 |
と | ドライホーニング |
表面の平滑化、疲れ強さ向上などを目的に、砥粒を直接圧縮空気で吹き付ける表面加工。
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と | 取付角度 |
ねじりコイルばねの取付角度。
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と | トリップ装置 |
レバーやメカニズムを開放する装置。 |
と | 取付高さ | 取付け時のばねの高さ。重ね板ばね、圧縮コイルばねのときは、取付高さといい、引張コイルばねのときは取付長さという。 |
と | 取付長さ |
引張コイルばねの取付長さ。
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と | トルースタイト |
マルテンサイトを焼戻ししたときに生じる組織で、光学顕微鏡で識別できないほど微細なフェライトと炭化物からなる極めて腐食されにくい組織。 |
と | トルク | ねじりコイルばね、トーションバーなどに外力が加えられたときに、軸周りに発生するモーメント。 |
と | トレーサビリティ | 測定結果が適正な標準器と校正連鎖を通じてつながりを持つ状態。 |
と | ドレッシング | 砥石の研削力を回復するために砥石の表面を清掃し平面度を元に戻すこと。 |
と | トレーリングリーフ | エアーサスペンションに用いられ、主にリンク機構として車軸の前側でシャシフレームとつながれる板ばね。 |
と | ドローバーばね | 両端のフックによって引張ばねの挙動をする圧縮コイルばね。普通の引張ばねでは得られない密着ストッパ機能を有する。 |
と | ドロップ鍛造機 | ラムがか下降するときの運動エネルギーによって鍛造成形を行うプレス。 |
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