逆丸フック
・コイル部の一巻をねじり起したフック。
・最も一般的なフックで、引きばねのフックの標準タイプ。
・冷間での自動成形に適しており、コストが安い。
・イングリッシュフック、アメリカンフックともいう。
丸フック
・コイル部の一巻を起したフック。
・逆丸フックより曲げRがゆるやかなので折れにくい。
・ジャーマンフックともいう。
半丸フック
・コイル部の半巻を起したフック。
・逆丸フックより曲げRがゆるやかなので折れにくい。
・丸フックより取り付けスペースがない場合に有利。
側面丸フック
・コイル部の一巻を側面に起したフック。
・偏心荷重を受けるので、強度面では不利。
・取り付け位置の関係など、やむを得ない場合以外には用いないほうがよい。
Uフック
・端部をU字型に加工したフック。
・必要な長さだけフックを伸ばすことができる。
・長いフックが必要な場合の標準タイプのフック。
角フック
・端部を角型に加工したフック。
・必要な長さだけフックを伸ばすことができる。
・平板に取り付ける場合にはよい。他の場合は、取り付けにくい。
・加工が複雑で、Uフックよりコストが高い。
Vフック
・端部をV字型に加工したフック。
・必要な長さだけフックを伸ばすことができる。
・取り付け相手とのガタを小さくでき、ばねばかりの引きばねによく使われる。
絞り丸フック(一体型)
・コイル端部の径を少しずつ小さくしたフック
・フック部の応力を下げることができるので、強度面では有利。
・製作に工数がかかり、コスト面で不利。
絞り丸フック(別体型)
・コイル端部を少しずつ小さくし、別に線加工したフック部品をコイル部に合体させたフック。
・一体型よりは強度面では有利。
・一体型より製作に工数がかかり、コスト面で不利。
栓型ねじ込みフック
・コイル部の端部は加工せず、別に製造した栓型金具をコイル部にねじ込んだフック。
・他のフックに比べて強度面で有利だが、コスト面で不利。
板型ねじ込みフック
・コイル部の端部は加工せず、別に製造した板型金具にコイル部を合体させたフック。
・他のフックに比べて強度面で有利だが、コスト面で不利。
引きばねのフックを選択するときのポイントは、以下の3点です。
①フックの強度(使用用途の特性)
②フックの製造の難易度(加工コスト)
③フックの取り付けの容易さ(組立作業性)
これらの要素を総合的に考慮して設計します。
また、引きばねのコイル部とフック部のスキマは取り付けの作業性に大きく影響することがあるため、設計時に指定するようにしましよう。スキマの角度でなく長さを指定するほうが間違いが少ないです。
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