ワイヤーリングについて | ||
自動車のクラッチカバーの皿ばねの支点になる特殊なばねです。リング状のばねで、溶接ありタイプと溶接なしタイプがあります。 見た目は平凡な形状ですが、真円度・平面度など非常に精密なものが要求されます。
小さなものから大きなものまでたくさんの種類があります。
現在、線径は3.0mm~5.0mm、内径は110mm~310mmの製品があります。 |
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溶接ありタイプの品質管理
ばねの材料は通常の鉄と違い高炭素な成分のため、溶接をすると非常に折れやすい材料です。 もし、ワイヤーリングの溶接部が折れた場合、クラッチが作動しなくなり大事故につながる恐れがあります。クラッチの開閉を行う皿ばねの支点になるため、「折れ」は絶対あってはならない製品です。
フセハツ工業では、長年のノウハウにより、最適な溶接条件で折れないよう品質管理を行っています。溶接部については、破壊検査とオリジナル試験機による全数検査を実施しています。
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ワイヤーリング巻取り工程。線径5.0mm×内径280mm
ワイヤーリングのプレス加工(イボ出しパンチ、コイニング加工)
溶接なしタイプの製造
溶接しないタイプは簡単かというとそうではありません。
ばねの材料は硬いため、機械で巻き取った直後からスプリングバックによる変形がはじまります。お客さまに納品時に図面どおりの寸法に仕上げるため、巻き取った後の自然変形が終わるまでしばらく寝かしておき、出荷前に1本づつ定盤の上で平面度や真円度を職人が手作業で歪み取りを行います。重なっているところをただ引張っただけでは真ん丸にはなりません。いびつに変形するだけです。
材料はロットにより硬さが違い、微妙に変形の程度が違います。最後は1本づつ職人の手作業により品質を維持しているのです。
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ワイヤーリング 溶接なしタイプの芯取り作業
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