耐食性の材料はさまざまありますが、ばね用メッキ線、ばね用ステンレス鋼線、ばね用チタン合金材料についてご紹介いたします。
ステンレス鋼線は最も一般的な耐食ばね材料として使用されます。
一般的にはSUS304-WPBが使用されますが、さらに耐食性が良好な材料としてSUS316-WPA があります。SUS304-WPBには磁性がありますが、SUS316-WPAは磁性が少ないのが特徴です。引張り強さは、SUS304-WPBのほうが高いです。
また、SUS316-WPA以上の耐食性があり、引張り強さがSUS304-WPBと同等の新しいステンレス鋼線として、次の特殊なステンレスの材料があります。これらの材料は、耐熱性にも優れた特性があります。
①製品名:スーパードルチェ (メーカー:鈴木住電ステンレス)
②製品名:316H1 (メーカー:日本精線)
ピアノ線や硬鋼線に亜鉛メッキやニッケルメッキなどの被覆をプレコーティングした鋼線です。
メッキをする場合に高炭素で水素脆化の問題がある場合や、カラミによる変形などの問題がある場合などに使用します。
代表的なばね用メッキ線として次のものがあります。
亜鉛メッキ線
①製品名:デルタワーヤー (メーカー:ジェイワイテックス)
②製品名:SWIC-G (メーカー:神鋼鋼線)
ニッケルメッキ線
③製品名:SWIC-F (メーカー:神鋼鋼線)
チタンは錆びない性質もっているだけでなく、強く・軽いという特性があります。
ばね用材料としても優れた特性をもっており、ばねの小型化・高性能化に期待されている新しい材料です。眼鏡、ゴルフ用品、自動車部品などさまざまな部品に使用されてきています。
しかし、チタン材料は優れた材料ですが、耐摩耗性に欠点があります。ばねとして繰り返し圧縮したり引張ったりする場合には、磨耗しやすいため問題があります。耐摩耗性を向上させるため、さまざまな表面処理技術が研究されています。
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