
セッチングは、へたりが問題となるバネに行われる処理です。バネに過荷重をかけて、あらかじめへたらすことにより、使用時のへたりを緩和します。また、使用限界の荷重を上げる効果も期待できます。
セッチングの注意点
①使用応力が小さいバネ、寸法精度の高いバネに対してはセッチングを行わない。
②セッチングは、一般的には押しバネに対して行う。引きバネの場合には、初張力が抜けるのでセッチングを行わない。ねじりバネについては、行う場合がある。
③セッチングをすると変形するので、成形は変形量を見越して行う。
セッチングの種類
セッチングは、常温で行うものと加熱して行うものがあります。一般的には常温で行います。バネを高温で使用して、へたりが問題になる場合には加熱します。加熱する処理には、ホットセッチングとクリープテンパの2つの方法があります。温度は、一般的には200℃から400℃です。
ホットセッチング
バネを加熱した状態で、セッチングを行う方法。
クリープテンパ
バネに荷重をかけた状態でテンパーする方法。
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セッチングの工程
セッチングは、ショットピーニングをして二次テンパーした後に行います。ショットピーニングをしない場合には、テンパーして研削した後に行います。
数量が少ない場合には、小型のプレス機で行います。大量の場合には、セッチングマシンを使用します。
ホットセッチングやクリープテンパに使用する設備や治具は、製品に合わせて各バネメーカーがオリジナルに工夫したものを使用しています。加熱には一般にテンパー炉を使用します。
■ばねのセッチングに関連する項目
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