ばね用語の辞典です。
ばねの基本用語や製造工程に関する用語、設計用語、力学用語、めっきや塗装などの表面処理に関連する用語も掲載しています。
参考文献
「JIS B 0103 ばね用語」
「六か国語ばね用語辞典」(日本規格協会)
ま | マイクロセンサー |
非電気的な物理量あるいは化学量を電気信号に変換する非常に小さな(数ミクロンから数ミリメートルの範囲)粒子。 |
ま | マイクロメータ |
ねじのピッチを応用して精密に測定できる長さの測定具。副尺を用いて0.001、0.01mmの精密測定ができる。外側用途内側用がありデジタル式もある。
|
ま | 前処理 |
表面処理の主工程の前に施す準備的な処理。
|
ま | マガジンスプリング |
銃器の弾倉に用いる弾の押上げ用ばね。一般に角形のコイルばねが多く用いられている。 |
ま | 巻上げトルク |
ぜんまいを巻芯に巻き付ける方向に回転させるために、必要なトルク。 |
ま | 巻数 |
コイルばねのコイルの数。
|
ま | 巻付試験 | 試験片を規定の径の心金に規定の回数だけ密接して巻き付け、破断や傷などの発生状況を調べる試験。 |
ま | 巻取枠 | 線材を巻き取るための枠。 |
ま | 巻方向 | コイルばねの巻かれた方向。 |
ま | 巻戻し特性曲線 | ぜんまいの巻戻し時の特性曲線。後戻り曲線ともいう。 |
ま | 巻戻しトルク | ぜんまいを開放する方向に回転させたときに得られるトルク。 |
ま | 巻戻し摩擦力 | ゼンマイばねを巻き戻すときに発生するコイルの接触による摩擦力。 |
ま | マーキング | 製品や部品の識別のためにスタンプされる記号、文字、あるいは数字。 |
ま | 膜厚 | 塗装やめっきなどの厚み又は薪炭、脱炭、金属組織などの層の厚み。 |
ま | マクシブロックスプリング | テーパ線を用いてコイリン成形された鼓形ばね。密着高さが低くでき、線間接触がなく非線形特性が得られるため、線間たたき音が生じる心配がない。 |
ま | まくらばね | 台車枠と車体との間に用いる重ね板ばね。 |
ま | マクロ組織試験 | 研磨された断面または表面を塩酸・塩化銅アンモニウム・王水などを用いて腐食し肉眼で判断する試験。 |
ま | 曲げ応力 |
曲げモーメントによって、梁の表面に生じる垂直応力。
|
ま | 曲げ応力疲労限度 | 曲げ応力が作用するときの疲労限度。 |
ま | 曲げ角度 | 曲げモーメントによって、梁の表面に生じる垂直応力。 |
ま | 曲げ強度 | 試供体の耐えられる最大曲げモーメントを試供体の断面係数で除した値。 |
ま | 曲げ工具 |
曲げ成形に用いる工具。コイリング機においては送りローラ、心金、コイリンピンが曲げ工具とみなされる。
|
ま | 曲げ試験 | 試験片を規定の内側半径で既定の曲げ角度になるまで曲げて、曲部の外側の亀裂、その他の欠点を調べる試験。 |
ま | 曲げ心金 | 曲げ加工を行うときのワークを巻きつかせるために内側の心にする金具。 |
ま | 曲げ疲れ強さ | 定められた回数の繰返し曲げに対する耐え得る最大応力。 |
ま | 曲げ強さ | 曲げモーメントを加えて試験片が破壊するときの最大応力。 |
ま | 曲げ半径 |
曲げ加工を行ったとき曲げられた試験片又は部材の内側で測定した半径。 |
ま | 曲げひずみ |
板が曲がられるとき、外側表面の伸びを元の長さで割った値。 |
ま | 曲げ方向 | 鋼帯の圧延方向との関連で曲げ成形品の品質を左右する方向。圧延と直角に曲げるのはよいが、圧延と並行に曲げるのはよくない傾向がある。 |
ま | 曲げモーメント | 力と距離の積。 |
ま | 曲げ用カム | 曲げ加工をコントロールするカム。 |
ま | マスダンパー | 重ね板ばねの共振抑制のために、振幅の大きい部分に付けるおもり。 |
ま | マシンループ |
引張ばねのコイル外径から立ち上がるフック。
|
ま | 摩耗 | 個体の表面に他の個体、液体あるいはガスが摩擦作用を及ぼすことにより表面が削りとられること。 |
ま | 摩擦 | 互いに接触する二つの面が滑りに対して示す抵抗力。静摩擦と動摩擦に区別される。 |
ま | 摩擦角 | 斜面上に物体を乗せて、傾斜の傾きを次第に大きくし、物体が滑り落ち始めるときの角度。 |
ま | 摩擦クラッチ | 駆動側と非駆動側とを摩擦力によって連結するクラッチ。 |
ま | 摩擦係数 | 物体が接触しているとき、接触面に生じる摩擦力と両面間の法線力の比をいう。 |
ま | 摩擦コイルばね | 大小二つの圧縮コイルばねを同軸に組み合わせて内径と外径の摩擦を利用するコイルばね。 |
ま | 摩擦抵抗 | 二つの物体が接触運動を行うときに生じる摩擦による抵抗。 |
ま | 摩擦トルク | 摩擦力によるトルク。 |
ま | 摩擦ばね | 摩擦を利用して減衰を生じさせるばね。 |
ま | 摩擦腐食 | 摩擦によって促進される腐食。 |
ま | 摩擦プレス | 摩擦力とねじ機構によってスライドを駆動するプレス。 |
ま | 摩擦力 | 摩擦で静止し続ける力に打ち勝つ力。 |
ま | 摩擦輪ばね | 外輪は内側に、内輪は外側に傾斜して、互いに接触する摩擦面をもつ輪状のばね。 |
ま | マーチャントバー | 熱間圧延棒鋼のことで、通常800℃付近の高温で圧延された棒鋼。バーインコイルともいう。 |
ま | マッフル炉 | 耐熱性の室又は容器に被加熱物を入れて、その周辺に燃焼ガスを流して間接的に加熱する炉。 |
ま | マルエージング鋼 |
マルテンサイト母相にNi3MoとNiTiが微細に析出し、高い強度と靱性を持つ鋼。
|
ま | マルエージング鋼ばね |
マルエージング鋼で作られたばね。
|
ま | 丸形ショット |
球形をなしているショットの総称。スチールショット、鋳鋼ショット、ガラス系ショットなどがある。
|
ま | 丸鋼 | 棒状に圧延又は鍛造された鋼で断面の形状が円形の鋼材。 |
ま | 丸こば | 板ばねの平鋼の側部の曲率半径を板厚のほぼ半分にとった場合を丸こばという。 |
ま | 丸線 | 断面が円形の線。 |
ま | 丸端面 | 板厚のほぼ半分の曲率半径で丸みをつけた、板ばね用平鋼の側部。丸こば。 |
ま | マルチスライドプレス | ワークの周囲の複数のスライドによって複雑なばねの成形を行うプレス機。 |
ま | マルチリーフスプリング | 階段状に長さの異なるばね板を重ね合わせて構成された板ばね。 |
ま | マルテンサイト | オーステナイトを急冷した場合にMs点以下の温度で拡散を伴わず変態して生じる組織。元のオーステナイトと同じ化学組織を持つ体心立方結晶の固溶体である。マルテンサイトは、オーステナイトの塑性変形によって生じることもある。 |
ま | マルテンパー | マルテンサイト生成温度域の上部またはそれよりやや高い温度に保持した冷却剤中に焼入れして、各部が一様にその温度になるまで保持した後、徐冷する操作。目的は、焼入れなどによる歪みの発生や焼き割れを防ぐとともに適当な焼入れ組織を得ることである。 |
ま | 丸フック |
引張コイルばねの端部の一種で、丸形のフック。
|
み | 右巻 | 右ねじと同じようなコイルばねのコイル巻方向。 |
み | ミクロ組織検査 | 材料の被検査面を腐食液で処理し顕微鏡によって金属組織などを調べる検査。 |
み | 水焼入れ | 冷却に水を用いて行う焼入れ。 |
み | 溝 | ドリルやリーマなどの刃の溝部のこと。 |
み | 溝付心金 | 螺旋状の溝を持つ心金のことで、この螺旋状の谷部に材料を挿入させてコイルばねを成形する。 |
み | 溝付きスプリングピン | スプリングピンの一種で、穴に打ち込んだとき、円筒状に丸めた両端が接接合しない程度に整形したピン。両面取り形及び片面取り形がある。 |
み | 溝付き断面 | 長方形断面の幅方向の中央の、片面の一部に溝を付けたばね板の断面。 |
み | 密着位置 | 摩擦ばねの密着高さ。 |
み | 密着形研削座部 |
座部が密着しているコイルばねの研削してある端面。
|
み | 密着ストレートフック形ねじりコイルばね | 端末の負荷用の腕がコイル径から接線方向に直線的に成形されたねじりコイルばね。 |
み | 密着高さ |
圧縮コイルばねの互いに隣り合うコイルが密着した状態に整形する加工。 |
み | 密着直線起こし形フックねじりコイルばね |
端末の負荷用の腕がコイル円に対して垂直に成形されたねじりコイルばね。 |
み | 密着長さ | 引張ばねの互いに隣り合うコイルが密着しているときの長さ。 |
み | 密着巻き |
コイルばねにおいて、互いに隣り合うコイルが密着しているばねの状態。
|
み | ミニブロックスプリング | テーパ線を用いてコイリング成形された樽形コイルばね。密着高さが低くでき、線間接触もなく非線形特性が得られる。 |
み | 耳栓 | 耳に合うように柔らかい材料で作られた栓で、有害な騒音から耳を保護するために用いる。 |
み | ミリタリーラッパー | 板ばねの二番巻きの一種で、巻いた部分が3/4巻の形状。 |
み | ミルエッジ | 鋼板や鋼帯の端部が圧延によって自然にできたエッジをそのままで、切断されないものをいう。 |
む | 無機材ばね | 無機物からなる材料を用いたばね。セラミックばねなど。 |
む | 無欠陥 | 完璧な水準まで品質を向上させる活動計画。 |
む | 無研削コイル端末 |
コイルの端末を研削しない圧縮コイルばね。一般的には、細線のコイルばねや安定度を気にしないばねに多い。
|
む | 無人搬送車 |
コンピューターによって方向の制御と衝突回避を行う無人の車両で、工場内での加工物の搬送に用いられる。 |
む | 無電解ニッケルめっき |
電気を使用せずに化学的な還元によって行われるニッケルめっき。
|
め | メートル系 |
全世界で使用される科学分野に適用される単位系。長さ、時間、質量の単位はそれぞれメートル・秒・キログラム。 |
め | メカトロニクス |
機械工学技術と電子工学技術を統合して一つのまとまったシステムにする工学部門。 |
め | 目たて装置 |
砥石車の切れ味が鈍ったとき、砥石の表面を削って新しい砥粒面を得るための工具装置。 |
め | 目玉 |
ばね板の端部を丸く巻いた部分。 |
め | 目玉付き重ね板ばね |
量端末に目玉を持つ重ね板ばね。目玉の形状は上巻目玉、下巻目玉、ベルリンアイなどがある。 |
め | 目玉の中心 |
板ばねの親板の目玉の中心位置。 |
め | 目玉巻機 |
ばね板の目玉を成形する機械。 |
め | 面取り | 素材及び製品の角を落とす加工。 |
め | 面取り角 | 面取りの角度。 |
め | 面取り研削盤 | 圧縮コイルばねの端部の外周側又は内周側の面取りを行う機械。外面取り用及び内面取り用がある。 |
め | 面取り装置 | 圧縮コイルばねの端部の外周側または内周側の面取りを行う機械。外面取り用及び内面取り用がある。 |
め | 面取り端面 | 面取りされた端面。 |
も | モーメント |
力の作用線に下した垂線の長さとその力との積。
|
も | モーメント曲線 |
モーメント(トルク)特性を表したグラフ。 |
も | モーメント測定装置 |
モーメント(トルク)を測定する試験装置。 |
も | モジュール |
単位整備作業で扱えるようにした組立品または部分組立品。 |
も | 脆さ | 物体が外力によって破壊しやすい性質。 |
「いいね!」ボタンを押すと最新情報がすぐに確認できるようになります。
>YouTubeチャンネル【ばねの総合メーカー「フセハツ工業」】動画配信中です!
>新YouTubeチャンネル【フセハツ工業のばね作りチャンネル】新着製造動画、更新中です!
プロバスケットボールチーム「大阪エヴェッサ」の公式スポンサーになりました!
>ブログ「ばねとくらす」【プロバスケットボールチームの公式スポンサーになりました】
![]() ![]() |
メールアドレスはこちら