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ばね用ステンレス鋼線 SUS‐WP

 ばね用ステンレス鋼線(SUS-WP)は、「JIS G 4314 ばね用ステンレス鋼線」に10種類が規格化されています。ばね用ステンレス鋼線の材料記号の意味と各ばね用ステンレス鋼線の特徴について説明します。

 

 

>ばね材料のJIS規格

 

>ばね用ステンレス鋼線の種類と化学成分

 

>ばね用ステンレス鋼線の線径と引張強さ

 

>ばね設計「材料選択5つのポイント」

 

>ばねの材料販売

 

 

 

「SUS-WP」の材料記号の意味

SUS-WPは次のような英語の略になっています。

 

SUSは、サスと読みます。

S・・・steel 鋼  U・・・special use 特殊用途  S・・・stainless 汚れ(stain)+否定語尾(less) ステンレス→汚れのない

 

WPは、W・・・wire 線 P・・・spring ばね を意味します。

 

 

 

>ばねの試作 1個でも・・・

 

>ばね材料のJIS規格

 

ステンレス鋼の数字の意味

ばね用ステンレス鋼線には、SUS304やSUS316というようにSUSの後に3ケタの数字がつきます。

 

300番台は、Cr-Ni系のオーステナイト系のステンレス鋼

600番台は、析出硬化系のステンレス鋼  を示します。

 

この規格の数字は、もともとはJISで制定順に連番が付けられていましたが、1972年にアメリカの規格に準じた番号にすることになり、SUS27がSUS304に、SUS32がSUS316というように改訂されました。

 

 

 

>ばねの試作 1個でも・・・

 

>ばね材料のJIS規格

 

オーステナイト系ステンレス鋼の特徴

オーステナイト系ステンレス鋼は、冷間加工するだけで硬化します。コイリング成形後はテンパー処理(低温焼なまし)を行います。冷間加工することで、弱い磁性が付きます。SUS316のように冷間加工してもほとんど磁性が付かないステンレス鋼線もあります。

 

SUS304はオーステナイト系のばね用ステンレス鋼線の最も代表的なものです。

 

 

 

>耐食性・非磁性ステンレス鋼線

 

>ばねの試作 1個でも・・・

 

>ばね材料のJIS規格

 

>ばね用ステンレス鋼線の種類と化学成分

 

析出硬化系ステンレス鋼の特徴

焼入れを行うことで硬化することのないオーステナイト系ステンレス鋼を改良してつくられました。熱処理をすることで、非常に高い硬度を得ることができます。ただし、熱処理前は非磁性ですが熱処理後は強い磁性を示します。

 

SUS631が代表的な析出硬化系ステンレス鋼です。

 

 

 

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>ばね用ステンレス鋼線の種類と化学成分

 

ばね用ステンレス鋼線の種類

ばね用ステンレス鋼線は、次の10種類がJISで規格化されています。SUS631だけが析出硬化系ステンレス鋼で、他はすべてオーステナイト系ステンレス鋼です。

 

ばね用ステンレス鋼線としては、SUS304‐WPBの流通が圧倒的です。それ以外のばね用ステンレス鋼線は流通量が少なく価格がかなり高くなります。

 

SUS302-WPA

SUS302-WPB

SUS304-WPA

SUS304-WPB

SUS304-WPBS

SUS304-WPDS

SUS304N1-WPA

SUS304N1-WPB

SUS316-WPA

SUS631J1-WPC

 

3ケタの数字の後ろの記号の意味

Nは窒素を添加しているという意味です。Jというのは日本独自の規格を示しています。

 

WPの後ろのABCDの意味

引張強さの規格を示しています。例えば、φ1.0mmの場合の規格は、

 A種:1530Mpa~1780Mpa

 B種:1850Mpa~2100Mpa

 C種:1800Mpa~2050Mpa

 D種:1500Mpa~1750Mpa となります。

 

>ばね用ステンレス鋼線の線径と引張強さ

 

一番後ろのSの意味

真直性を必要とする線の規格です。

 

 

 

 

>ばねの試作 1個でも・・・

 

>ばね材料のJIS規格

 

>ばね用ステンレス鋼線の種類と化学成分

 

SUS302 の特徴

SUS302は炭素の含有量が多く、SUS304よりも高強度な材料です。規格の炭素含有量はSUS304が0.08以下に対して、SUS302は0.15以下と2倍弱の炭素を含んでいます。

 

ばね用ステンレス鋼線としてはあまり一般的ではありません。ほとんどSUS304で大丈夫です。

 

 

 

>耐疲労ステンレス鋼線について

 

>ばねの試作 1個でも・・・

 

>ばね材料のJIS規格

 

>ばね用ステンレス鋼線の種類と化学成分

 

SUS304‐WPBS SUS304‐WPDS の特徴

Sという記号は、真直性を必要とするステンレス鋼線の規格です。真直性ばね用ステンレス鋼線には次のような特徴があります。

・加工した後の曲がりを手直しする必要がないので、非常に作業能率があがる。

・熱処理によって真直性を出しており、性質が均一である。

・疲労強度が大きく、へたりが小さい。

・精密なトーションやフォーミング加工に適してる。 

 

注意する点は、JIS規格で規格化されている線径は0.29mm~1.6mmだということです。小物ばね中心の材料です。規格外の線径についてはメーカーに問い合わせる必要があります。

 

また、B種とD種がありますが、D種のほうが引張強さが弱いので注意が必要です。

 

 

 

 

>ばねの試作 1個でも・・・

 

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>ばね用ステンレス鋼線の種類と化学成分

 

>ばね用ステンレス鋼線の線径と引張強さ

 

SUS304N1‐WPA  SUS304N1‐WPB の特徴

Nというのは窒素の添加を示しています。窒素が添加されると延性の低下を抑え、高強度になります。通常のSUS304が幅広い用途に使用されているのに対して、SUS304Nは主に機械構造物に使用されます。

 

 

 

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>ばね用ステンレス鋼線の線径と引張強さ

 

SUS631J1‐WPC の特徴

SUS631Jは析出硬化系ステンレス鋼線の代表的なばね材料です。熱処理をすることで、強度が高くなります。JIS規格に載っているC種の引張強さが、熱処理をすると約250Mpa以上高くなります。

 

熱処理した後に、どの程度の強度が必要なのかは、当事者間の検査協定で定めます。

 

Jという記号は、日本独特の規格であることを示しています。また、熱処理前は非磁性ですが、熱処理後は強い磁性を帯びます。

 

 

 

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