東大阪商工月報「老舗見聞録」に掲載されました。
吉村篤東大阪商工月報
2018年4月 №792
老舗見聞録
フセハツ工業株式会社 1946年(昭和21年)創業
「ばねづくり」の匠へ
向上心あふれる人材の育成を
【フセハツ卒業生の独立をバックアップ】
創業は昭和21年。創業者の作田忠雄氏が、近隣のばね屋から「ばね」を仕入れて金物と一緒に売ったところ、それがたちまち売れた事がきっかけで自宅に「ばね作」のカンバンを掲げたのが同社の始まり。
25年には朝鮮戦争が勃発。特需で増えた受注量をこなすため、新たに工場を建設、(株)布施発条工業所を設立した。
昭和32年以降、独立心旺盛な社員の独り立ちを支援しようと、忠雄氏は工場設備や仕事、事業資金の世話をした。
「あの方の度量の深さと包容力のお蔭で、独立を果たすことができた」とフセハツ卒業生は口を揃える。
昭和41年に「フセハツ工業株式会社」に改称。
平成5年、2代目社長の作田為宣氏の急死を受け、その卒業生である吉村健一氏が3代目に就任。
「ヤマト発條製作所」との合併や、営業部門、生産体制の再構築、人材育成に注力。
経営の刷新が功を奏し、平成9年には「東大阪商工会議所会頭賞、日刊工業新聞社優良企業表彰」を受けた。
【採用基準は社長になりたいと発言できる向上心の持ち主】
平成26年、吉村篤氏が4代目社長に就任。
同社の体質を「やや商社的」と感じていた同氏は、事業の軸をものづくりに回帰。1個のばねの試作から何百万個の量産まで対応。
また、顧客と共に考え、生産工程の効率化まで全面的にサポートできる体制を構築した。
同時に若手社員の採用や育成にも意欲を燃やす。
「採用基準は、ものづくりが大好きで、社長になりたいと発言できるような向上心の持ち主です」。
フセハツ工業株式会社
〒577-0046
東大阪市西堤本通西1-3-43
TEL:06-6789-5531
代表取締役 吉村篤