2017年度フセハツ工業入社式 社長挨拶
吉村篤2017年4月3日(月) フセハツ工業株式会社で入社式が行われました。
2017年度入社式 社長挨拶
ご入社おめでとうございます。今日から社会人スタートです。
フセハツ工業としては、大学新卒生の第2期生ということになります。昨年入社した大卒1期生は、それぞれのポジション、営業と製造で頑張っていただいています。
皆さんは幹部候補生として採用しています。いわゆる総合職です。20代は一所懸命に目の前の仕事を覚えていただく、20代後半には部下を持つことを覚えて、30代半ばで部署全体を見られるようになって、40歳位で会社全体がわかる役員、できれば社長ができる実力をつけてほしいと期待しています。
「こんなはずではなかった」と、すぐに辞めてしまい、社会人としての最初のキャリアを汚してしまうことがないように、私たちも覚悟をもって受け入れ、社会人として成長していってくださるように、共に成長していきたいと考えています。お互いが成長できる好循環を作っていきたいと考えています。
この3年を振り返ると、会社もずいぶんと変わりました。高齢化していた従業員も約半数が入れ替わり、若返りました。また、機械設備など20台以上の入れ替えを行い、工場が整備されてきました。
会社はどんどん変わっていっています。常に変わり続けないと発展していきません。現状の維持すらできません。
しかし、変化しても変わらないものもあります。企業理念や社訓です。フセハツ工業の企業理念は、「弾む原理を進化させ小さくても大きな使命を持って社会に貢献すべし」というものです。企業理念は、この会社の存在する意義です。
ばねは、最先端の宇宙航空や自動車分野から100円均一の雑貨まで、あらゆる産業に必要不可欠な金属部品です。どこにも作れないばねを作る、高齢化による廃業などで世の中から消えてゆくばね技術をしっかりと継承していく、そして日本の産業界にとってなくてはならない会社になって社会に貢献していく。ハイテクとローテクの融合した唯一無二のばね工場になる。それが企業理念の意味するところです。
さて、これから仕事が始まるわけですが、一つだけ言っておきたいことがあります。
仕事には雑用や同じことの繰り返しが多いですが、特に最初は面倒くさい仕事もたくさんあります。しかし、全て大切な仕事です。仕事に上下はありません。意味のない仕事はありません。
「自分はこんなことをする人間ではない」「自分はこんな安い仕事をする人間ではない」というような上から目線で見たり、「この仕事はやりたくなです」と言って、仕事をえり好みするようでは、どこに行ってもダメです。そういう人は上には立てません。
どんな小さな仕事でも、どんな雑用でもバカにしないで、自分なりの意味をそこに見いだして他の人にはない付加価値を付けて前向きに仕事をするようにしてください。みんなが嫌がるような仕事でも先頭に立って進んでするような人になってください。
それが短期的ではなく中長期的な評価として、人間的な厚みとして蓄積されます。そのような仕事を積んで成長していってほしいと思います。
たとえ年下の人であっても謙虚に接して、共にに学ぶという姿勢を忘れないようにしてください。私自身もまだまだできていないところがありますので、若い皆さんとともに謙虚に学んで成長していきたと考えています。
この場にいる皆が力を合わせて、会社を成長させ、そして自身を成長させ、物心ともに豊かな生活を送れるよう、そして仕事を通して少しでも社会に貢献していけるように、共に頑張っていきましょう。
以上で、挨拶を終わります。