滋賀県立河瀬中学校 ばね工場見学
吉村篤
バネ工場見学
滋賀県立河瀬中学校
2023年10月13日(金)に滋賀県立河瀬中学校の生徒のみなさんがバネ工場見学に来られました。
滋賀県立河瀬中学校・高等学校は、1983年に開校した滋賀県で初めての併設型中高一貫校です。
併設型中高一貫校とは、同一の設置者が中学校と高等学校を併設し、接続して一貫教育を行うものです。中学校の卒業者は無試験で接続の高等学校に進学できます。
校訓は「志成」です。「志成」という言葉は後漢書にある「志有る者、事ついに成る」という言葉を起源としています。
「志ある者こそ、何事も実現できる」という意味で、意欲と目標をもって努力することの大切さを説いています。
中学校では、知・徳・体の調和がとれ、「志成の精神」を身に付け、地域に根ざし、国際社会に生きる生徒を育成することを教育目標としています。
中学生には高校受験がないことによる時間的余裕を生かした「河瀬アカデミックプログラム」を充実させ、様々な体験型学習を展開されています。
滋賀県立河瀬中学校は滋賀県彦根市のJR琵琶湖線河瀬駅から500mほどのところにあります。
中学校の西方には荒神山(284m)があります。
奈良時代に行基が山頂に奥山寺(現在の荒神山神社)を開山し、三宝大荒神を祀ったことが荒神山の名前の由来となっています。
『木を植えた男』(ジャン・ジオノ作)というフランスの短編小説(フィクション)があります。
荒神山の大橋利左衛門は日本の『木を植えた男』です。こちらは、ノンフィクションです。
明治初期に生活に困窮した村人たちは荒神山の樹木を伐採し売却して生計を維持していました。
荒神山はまたたく間にハゲ山となり、土砂崩れが頻発し地域に甚大な被害を及ぼすようになりました。
戸長だった大橋利左衛門は村人たちを集め「荒神山に植林しよう!」と呼びかけます。
しかし、村人は「そんな金はない」「植林作業をしてたら生活が成り立たない」と猛反発します。
利左衛門は、年中毎日休まずに山林を巡回しては地道に植林を続けていきました。
まさに「志成」の人でした。
そんな利左衛門の姿に協力する村人が少しづつ現れ、ついに荒神山は元の緑豊かな山に戻り、地域の災害を止めることができました。
利左衛門はのちに県会議員にもなり、宇曽川の治水工事も行っています。1962年にはその功績をたたえ、顕彰碑が立てられました。
現在、荒神山の麓は荒神山公園として整備され、自然に囲まれた緑あふれる公園として地域の人々に親しまれています。
>滋賀県立河瀬中学校
>荒神山神社
>荒神山公園
>ばね工場見学のご案内
>お問い合わせはこちらから