ビジネスブログは中小企業にとってホントに必要なのか?
管理者今日からビジネスブログを始めました。
ブログ「ばねとくらす」。ばねの総合メーカー「フセハツ工業」のビジネスブログです。
ばねのこと、会社のこと、ホームページに寄せられたご質問の答えなどをブログに書いていきます。
さて、そもそもどうしてビジネスブログを始めたのか。
今、このブログを書いているのは社長の僕(吉村篤)です。直接の動機は、IT業者にすすめられたからです。「アメブロなどの無料ブログではなく、自社で所有するブログを持ちましょう。自社でブログを持つ利点は、記事が残って蓄積され、会社の資産になることです。SEO対策にもなりますよ。」ということです。
僕の会社のような大阪でばねを製造している中小企業に、ビジネスブログはどんなメリットがあるのか。ホントに必要なのか?
ビジネスブログの目的って何?
一般的にビジネスブログの目的として、次のことがあげられます。
1.ホームページのSEO対策
2.見込顧客の開拓
3.既存顧客とのコミュニケーション
4.会社イメージに親近感をもってもらい、雇用につなげる
1.ホームページのSEO対策
ブログを書くことで、インデックスが増えたり被リンクが増えたりして、SEO効果があるのは確かです。しかし、ホームページのSEO対策が目的でブログを書くのは本末転倒だろうと思います。ホームページ自体のページを増やしてSEO対策をするのが効果的でしょう。
2.見込顧客の開拓
ブログを見た人をホームページに誘導するということです。しかし、見込顧客の開拓はホームページで直接するのが効率的です。ブログを見て見込顧客になる人は、中小製造業の場合、少ないでしょう。「集客」自体を目的にすると書き続けることは難しいと思います。集客はホームページに一元化すべきです。
3.顧客とのコミュニケーション
ネットのコミュニケーション手段は、ブログからFacebookなどのソーシャルメディアに移っています。コミュニケーションを目的にする場合、ブログ単体ではダメです。ソーシャルメディアの連携が欠かせません。これもブログを書く直接的な目的にはなりません。
4.会社イメージに親近感をもってもらい、雇用につなげる
中小企業の場合、ブログを見て応募を決める人はほとんどいません。ホームページの採用情報ですら見る人はまれです。応募希望者の3割が見ていればいいほうでしょう。新卒の大学生採用のツールとしては、ホームページの採用情報を充実させるだけで十分だと思います。
何のためにビジネスブログを書くのか?
この問いの答えは、書き続ける目的は何かということです。製造業としての本業の中で、仕事としてブログを書く意味です。書き続けるためのモチベーションはどこにあるのかということです。
ブログを書く目的を突き詰めて考えると、「書きたいことがあるから書く」ということになります。僕の場合、何を書きたいのかというと、いま会社で起こっていることを社長の目をとおして従業員や会社の関係者に知ってもらいたいという点にあります。
ばねのことを書くのは本業のことです。従業員に知ってほしいことを書きます。会社のこともそうです。お客さんの質問についての答えなども、会社のみんなに知ってほしいと思って書きます。
知らない一般大衆に向かってブログを書くのは、正直どうもモチベーションが上がりません。まして、「ペルソナ」なる架空の読み手を想定してブログを書く気になんて、到底なれません。
ビジネスブログを書く目的は、「仕事」で知り合った顔の見える人たちの役に立つこと、知ってほしいことを書くことです。書いた記事が結果的にたくさんの人の役に立てれば、それでよいのだと思います。中小企業の場合、目的はこれで必要にして十分です。