機関誌 自由民主「がんばる日本 町おこし ~成功の道~ 大阪府東大阪市」に掲載されました
吉村篤
がんばる日本
町おこし ~成功への道~ 大阪府東大阪市
人を育て、未来を開く「ものづくり」
大阪市に隣接し、人口約50万の東大阪市は、6000を超える工場で6万人以上が従事する「ものづくり」のまち。
大企業と系列を持たない事業者が約9割を占め、企業城下町などに見られるピラミッド型の結び付きではなく、近隣の協力工場と縦横につながる多様なネットワークを築いている。
有機的な分業システムは、専門家された高度な技の集積をもたらして、常に新しい価値を生み出し、人を育て、未来を開き続けている。
起業家が起業家を生み
起業家が起業家を生むことが東大阪市のものづくりを支える。
ばねを製造するフセハツ工業は昭和21年に創業し、その門下から勇躍した独立起業家は10人を超える。
4代目社長の吉村篤さんは、「会社から近くに駅までにばね屋さんは5社ほどありますが、その内2社は弊社から独立しました。
私自身も経営者を育てたいとの思いが強く、大学の新卒者を募集する際は、起業家、経営者を目指す方に来ていただきたいとアピールしています。
何を学んだかではなく、創造力が大切です。
女性の従業員は4割を占め、中国語を勉強された方が機械を触りたいと新卒入社され、大きな仕事を担っています」と話す。
同社は精密自動車用ばねの年間500万個無検査認定工場に認定されるなど、高い技術と信頼性を誇る。
吉村社長は、ものづくりをさらに深耕したいと設備を刷新し、技術の継承を図りながら従業員の世代交代も行った。
「自動で動く機械もあれば、昔ながらの手加工でつくるものもあり、ハイテクとローテクの両方が必要です。
これまでにない価値を生み、未来の担い手を育む場所でありたいと願っています」
機関誌「自由民主」平成30年(2018年)11月6日(火曜日)
※フセハツ工業は特定の政党を支持しているものではありません。