<![CDATA[ばねとくらす]]> http://www.fusehatsu.co.jp/blog/ Sun, 21 Jul 2019 22:34:00 +0900 Fri, 31 May 2019 16:50:37 +0900 CMS Blue Monkey http://blogs.law.harvard.edu/tech/rss <![CDATA[岐阜県羽島市立竹鼻中学校 工場見学]]> http://www.fusehatsu.co.jp/blog/2019/05/31/54  

岐阜県羽島市立竹鼻中学校 工場見学

 

修学旅行で東大阪市の町工場見学です。フセハツ工業でバネ製造工場を見学されました。

 

羽島市立竹鼻中学校

 

 

 

羽島市立竹鼻中学校

 

 

 

羽島市立竹鼻中学校







 

 ワイヤーリング タタキ作業体験




 


 

>羽島市立竹鼻中学校

 

 

 

岐阜県羽島市竹鼻の名所・名物

 

岐阜県羽島市竹鼻 竹鼻別院 藤

竹鼻別院 藤(県指定記念物)

樹齢300年、単独の1本の藤としては日本有数、東海最大。毎年「ふじまつり」が開催されます。

 

>羽島市観光協会「竹鼻別院」

 

 

 

岐阜県羽島市竹鼻 みそぎ団子

みそぎ団子

小倉あんを団子で包み、赤味噌ダレでいただきます。この地方独特の食べ物。給食にも出ます。

 

>岐阜の極み「みそぎ団子」 

 

 

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Fri, 31 May 2019 16:50:37 +0900
<![CDATA[東大阪モノづくりミュージアム ばねのオモチャ工作教室]]> http://www.fusehatsu.co.jp/blog/2019/05/28/53 東大阪モノづくりミュージアム

ばねのオモチャ工作教室



フセハツ工業株式会社



2019年5月25日(土)

フレスポ東大阪 2階イベントスペース






































>工場を記録する会(東大阪モノづくりミュージアム)

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Tue, 28 May 2019 09:13:26 +0900
<![CDATA[公益社団法人日本化学会「化学と教育」にバネ論文掲載されました。]]> http://www.fusehatsu.co.jp/blog/2019/05/23/51

ヘッドラインテーマ

目に触れることがほとんどない材料の凄い技術



バネ:材料分類と機能
~「弾む原理」の歴史と発展・進化~



フセハツ工業株式会社
代表取締役 吉村篤



「化学と教育」誌 本文


バネは人類が太古の昔から使用してきた機械要素部品である。まず、バネという部品の特徴を明らかにし、主なバネの種類と用途を示す。

次に、人類の産業発展とバネの関わりを俯瞰し、最新のバネ材料およびバネ製造技術について述べる。

最後に、今後の日本におけるバネ技術の課題について触れる。



さまざまなバネ





1.はじめに
バネは「跳ねる」から転じて訛って出来た言葉とされている1)

バネとはJISの定義2)によると「物体の弾性又は変によって蓄積されたエネルギーを利用することを主目的とする機械要素」とある。

バネという部品の特徴を一言でいうと、目に見えない力をコントロールして便利な機能を生み出す部品といえる。

単に寸法通りの製品を作っただけでは良いバネとはいえない。

狙った通りの力が出て、機械システム全体の中で想像した通りに機能してこそ良いバネといえる。



宇宙に存在する全ての固体物質には必ず弾性力がある。

弾性力とは、力を加えて変形しても元の形に戻ろうとする力をいう。バネはこの弾性力を利用した部品である。

バネというと金属バネを思い浮かべることが多いが、実は全ての固体物質がバネになり得るのである。

金属バネは大きな力を出しやすく、その力をコントロールし易いところから現代では多用されているにすぎない。

紙でバネを作ることも可能である3)


バネの特性を少し詳しくみると、①荷重*1とたわみ*2の関係性の利用、②エネルギーの蓄積と放出、③振動衝撃の緩和、という3つの機能に分けて考えることができる4)


①の特性は一般的によく知られているバネの代表的特性で、いわゆる「フックの法則」*3である。

バネ秤に利用されているのをすぐに思い浮かべることができる。


②の特性はバネが変形するときの弾性エネルギー*4をバネに蓄え、必要な時に蓄えたエネルギーを一気にあるいは徐々に放出させて使用する機能である。

この機能を利用する代表的なバネにゼンマイバネがある。また、ビックリ箱に使用されるバネもこの機能を利用しているといえる。


③はバネがもつ固有振動数*5を利用することで、振動の伝達を緩和させる機能である。

この機能は自動車やバイクのサスペンションバネ、耐震バネなどに利用されている。



2.バネの種類

2.1 形状による分類

バネの形状を大きく分けると、コイルバネとそれ以外の形状のバネに分けることができる。コイルバネ以外の形状には、板バネ・皿バネ・線細工バネなどがある。

コイルバネは最も多く生産されているバネで、圧縮コイルバネ・引張コイルバネ・ねじりコイルバネの3種類に分類される。

コイルバネが多く使用される理由は、エネルギー蓄積の効率が大変よいこと、大量生産が低コストでできること、省スペースでの設計が可能であることなどが挙げられる。



ばねの種類.jpg
                                                        
            



コイルバネの亜種としてリングバネがある。リングバネの使用例としては洗濯バサミのピンチリングがある。バネに蓄えられた力で、洗濯物を固定させる機能をもつバネである。

また、キーホルダーに使用されている二重リングもリングバネの一種である。

このように生活の身近なところにバネは以外と多く使用されている。


洗濯バサミ ピンチリング.jpg



コイルバネ以外のバネ形状では、線細工バネの使用例として、椅子のクッションに使用される波形形状のバネやカラビナやナスカンのスナップ部分の仕様例がある。



ナスカン.jpg





2.2 成形方法による分類

バネは成形方法によって、冷間成形バネと熱間成形バネに分類される。

冷間成形バネは、冷やして成形するという意味ではなく、室温で加工できるバネ材料で成形したバネをいう。ほとんごの小型バネを冷間成形バネである。

熱間成形バネは、材料を熱くして赤くし、柔らかくしてから成形するバネをいい、大型バネを製造する場合の成形方法である。

バネ材料の線径が13mmを超えると室温では曲げることができないため、熱間成形されることが多い。

冷間成形と熱間成形では同じバネでも、設備・熱処理方法等が全く異なり、使用する材料の成分にも違いがある。



2.3 材料による分類

まず、金属バネと非金属バネに大分類される。次に、金属バネは鋼製バネと非鉄金属バネに分類される。

鋼製バネの材料は、硬鋼線・ピアノ線・オイルテンパー線・ステンレス鋼線があり、バネ材料の圧倒的主流を成している。

硬鋼線とピアノ線はほぼ同じ成分だが、硬鋼線はグレードの低い汎用規格であるのに対し、ピアノ線は高品質を目指した規格である。

オイルテンパー線は熱処理を施した高強度な鋼線であり、ステンレス鋼はクロムを10%以上添加して錆びにくくした鋼線である。

非鉄金属バネの材料は、銅合金・ニッケル合金・チタン合金・形状記憶合金などがある。

非金属材料としては、ゴム・合成樹脂・セラミック・GFRP*6などがある。


金属バネの主流である「鋼」とは、どのような金属材料なのだろうか。

鋼とは炭素を0.04%~2.0%含む鉄の合金のことをいう。様々な成分を付加し、熱処理によって鋼はその性質を変える。

バネは鋼を作る技術の発展と共に進化してきた。




3.バネ産業の歴史

3.1 最古のバネ

人類最古のバネはどのようなものだったか。もちろん、金属バネではない。

最初のバネは、植物の弾性力を利用した「罠」が最初であったと言われている。時期は10万年前と推定されている。

証拠が残っている範囲での最古のバネは「弓矢」である。

バネは目に見えない弾性力という力を利用した部品であり、そのバネを使って道具を生み出すには、高度な想像力と論理的思考能力が必要だったと考えられる。

バネは、人類がホモ・サピエンスの段階に進化して初めて発見された機能部品といえる。



3.2 日本バネの歴史

罠や弓矢以外のバネの古い使用例としては、「お箸」がある。

現代のように2本の棒を使用するのではなく、竹をU字型に曲げて使用するもので、弥生時代から奈良時代まで使用されていた。やはり植物の弾性力を利用している。


金属バネの初期のものとしては、ハサミがある。

こちらも金属をU字型に曲げて使用していた。日本でも古墳から出土している。

また、鎌倉時代には阿弥陀仏立像の玉眼を固定させるために頭内部に円錐コイルバネを使用した例が発見されている(静岡・新光明寺蔵 伝快慶作)5)



日本で金属バネがはじめて大量生産されたのは、戦国時代といわれる。種子島(火縄)の伝来が金属バネの量産をもたらした。

火縄銃の「弾き金」と言われる板バネの量産である。

日本には元々優れた刀鍛冶の高度な技術があった。鉄と炭素を最適にコントロールし鍛造と熱処理を繰り返すことで強靭な鋼を作る技術をもっていた。

この技術が「弾き金」を量産するときに応用された。

鋼を作る高度な技術がなければ、バネを量産することはできず、従って火縄銃を大量生産することはできない。

バネ製造技術が日本になかったら火縄銃をすぐに国内生産することはできず、戦国時代の歴史が変わっていたかもしれない。



3.3 バネ産業の発展

バネ技術および産業の発展は、バネ材料製造技術と自動車の発展の2つが大きく寄与している6)

手工業から機械化、無人化・IT化へと進化してきた。



ばねの歴史


現在、日本のバネ材料の製造技術は世界トップクラスである。

材料の善し悪しはバネの品質を決定づける。材料の品質が悪い場合、すぐにバネが折損する。

また、加工後や熱処理の寸法バラつきが大きく、その結果として荷重のバラつきもいい菊、精密バネを巻くことができない。


バネ産業にとって最大の市場は自動車産業で、シェアは半分近くを占める。自動車の技術革新がバネの製造技術の発達をを促した。

新しいバネ材料の開発はもとより、より軽量でより強靭な設計・製造技術が発達し、現在ではJIS規格を超える高度な品質仕様がバネに要求されている。



4. 現在のバネ材料

4.1 鋼製バネ材料

4.1.1 オイルテンパー線

鋼製バネ材料では、近年オイルテンパー線の需要が増えてきている。

オイルテンパー線は、ピアノ線・硬鋼線に比べて、真直性が良く、弾性限が高く、耐熱性・耐へたり性に優れた性能を発揮する。

真直性が良いとは、材料の線癖を小さくすることができ、バラつきを小さくする。

また、弾性限が高いので、より省スペースで大きな力を出すバネを製造することができる。


オイルテンパー線の中でも、弁ばね用シリコンクロム鋼オイルテンパー線は特に優れ、自動車のエンジンに使用されている。

近年では、さらなる高強度を求めてオイルテンパー線の開発が進められており、自動車産業が求めるより軽量でより強度のあるバネが開発されている。


オイルテンパー線でバネを製造する場合、ピアノ線・硬鋼線とは違った製造工程をとる。

巻取成形後のテンパー処理(熱処理)では、通常より100℃以上高い450℃で処理を行う。また、その後にショットピーニング処理*7を行い、もう一度200℃で二次テンパー処理を行う。

このような処理を行うのは、材料強度が非常に強いためである。

バネ成形後の変形やへたり防止、バネの寿命の強化のためにこのような処理を行う。


4.1.2 ステンレス鋼線

ステンレス鋼線は錆びやすいはばねを錆びにくくするために開発された材料である。バネ用材料としても優れた材料だが、欠点もある。

それは、硬鋼線やピアノ線よりも力が出ないということである。同じ寸法の設計をした場合、ステンレス鋼線のバネの方が弱いのである。

この欠点をカバーするために、高強度ステンレス鋼線が開発されている。JIS規格を上回り、ピアノ線と同等の力を出すことができるバネ用ステンレス鋼線である。

材料メーカー各社で独自に開発が進んでおり、ハーキュリー(日本製線株式会社)やエクサス(鈴木住電ステンレス株式会社)といったブランド名で販売されている。


4.2 非鉄バネ材料

4.2.1 インコネル材

非鉄材料として最近注目されているのは、耐熱性や耐食性に優れ、非磁性の特徴をもつインコネル材などのニッケル超合金である。高温の排気部分や、燃焼系の部分で使用されている。

従来のステンレス鋼線は、良くても400℃が限界である。絶対に折損がゆるされない場所や、バネを交換するのに高コストがかかる場合には、耐熱材料で設計することが増えてきている。

ただ、材料価格はかなり高い。熱処理も特殊になり、高温で処理が必要になる。通常の冷間成形で行うテンパー炉では処理できない。


4.2.2 チタン材

チタン材も最近注目されている。チタンは軽く、耐食性がステンレス鋼を上回る。最近では、宇宙・航空分野でもよく使用されている。

しかし、チタン材の欠点は、バネとしては加工性が良くないことである。摩擦が大きく、すぐに機械が焼き付いてしまう。

寸法バラつきも大きく、量産には向かない。

チタンを精密に量産加工するための技術は未知な部分が多く、今は1個ずつ手加工に近い生産方法をとる必要がある。


5. 現代のバネ生産技術

現在のバネ生産は主としてNC*8コイリングマシンやNCフォーミングマシンで行う。コンピュータで数値制御のプログラムを組み、精密にモーターを動かし生産を行う。


NCフォーミングマシン


コイリングしながら、タッチ式センサーや静電容量センサー*9、レーザーセンサーでバネを自動で全数検査し、自動選別を行う。



静電容量センサー


検査は全てグラフ化され、バラつき状況が分析される。異常値があれば、自動的に停止する。最近では、機械が自ら判断して異常値を修正して生産を続けるタイプの機械も開発されてきている。

成形されたバネはロボットアームで取り出し、箱に入れる。


6. おわりに

最後に、今後の日本におけるバネ技術の課題をまとめることにする。

超大量生産は海外で安く行われている状況で、高付加価値なバネ材の開発は必須である。より軽量で、高強度のバネ材料の開発は金属・非鉄金属どちらの領域でも進と思われる。

それに伴い新材料の加工技術の研究が必要となろう。これは1社だけでなされることではなく、産学の連携が重要になる。


しかし、バネ材料の高機能化のみで果たす部分には限界もあり、今後は表面処理技術との融合で、より高機能の高付加価値なバネを製造することが考えられる。


バネの製造設備については、日本国内ではバネ設備メーカーが淘汰され、現在は数社のみである。

ハイスペックな仕様の高価な設備のみとなり、例えばリングだけを巻く設備をつくる会社はもうない。仮に、設備メーカーで作ったら大変高いものとなりコストパフォーマンスが合わない。

今後はバネを製造するだけでなく、バネメーカーが自ら設備・治工具類の開発力を強化する必要がある。

また、未知な新材料の試作生産には、手加工で製造を行わざるを得ない部部が多々ある。

かつては、1個や2個の少量のバネ生産を行う手加工職人が多くいたが、現在はほとんどいなくなった。


バネは手加工から機械加工へと発展してきた。機械加工になるにつれ、材料技術も進化した。機械が停止せずスムーズに動かすためには、材料の高品質化・質の均質化が必要だった。

しかし、新材料の製造技術開発には、逆説的なようだがローテクの職人的手加工技術者の育成が求められいる。



参考文献

1) ばね、第4版、日本ばね学会編、丸善、2008

2) JIS B 0103 ばね用語、2015

3)フセハツ工業株式会社HPブログ ばねとくらす、2018 http://www.fusehatsu.co.jp/blog/2018/11/01/44






4) ばねハンドブック、第2版、技能検定テキスト改訂委員会編、日本ばね工業会、2017

5)日本のばねの歴史、「日本のばねの歴史」編纂委員会編、日本ばね工業会、1984

6) ばねの歴史、「ばねの歴史」編纂ワーキンググループ編、日本ばね工業会、2012


用語解説

*1 過重:物体が2点間で触れるときに発生する力をいう。静荷重、動荷重、圧縮荷重、引張荷重、ねじり荷重、せん断荷重等がある。

*2 たわみ:バネの変形量のこと。長さの変化や角度の変化で示される。

*3 フックの法則:バネのたわみと荷重は正比例するという近似的法則。17世紀の物理学者ロバートフック(Robert Hooke)による。

*4 弾性エネルギー:位置エネルギーの一種。外力による変形でバネに蓄積されたエネルギーの総体。

*5 固有振動数:振動体を自由に振動させたときに、その振動体が示す固有の振動数や周波数をいう。

*6 GFRP:ガラス繊維強化プラスチック(Glass Fiber Reinforced Plastics)。ガラス繊維をプラスチックに入れて強度を向上させた複合材料。

*7 ショットピーニング処理:冷間加工の一種。無数の小さな鉄球を高速度で金属表面に衝突させる加工。耐疲労強度に効果がある。

*8 NC:数値制御(numerical control)。動作を数値データ化して行う加工方法。
*9 静電容量センサー:センサー用電極と物体との間に発生する静電容量センサーの変化から物体を検知する非タッチ式のセンサー。





>公益社団法人 日本化学会


>「化学と教育」誌



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Thu, 23 May 2019 09:31:39 +0900
<![CDATA[大阪府「多様な人材雇用活躍に関する調査」に事例紹介されました。]]> http://www.fusehatsu.co.jp/blog/2019/05/22/52
大阪府商工労働部
大阪産業経済リサーチセンター

多様な人材の雇用と活躍に関する調査
-ダイバーシティ・インクルージョンに向けて-


フセハツ工業株式会社
スプリング類の製造・加工販売及びばねの二次加工
従業員48名
男女いきいき・元気宣言登録事業者
全国健康保険協会「健康宣言」認定企業







フセハツ工業株式会社は、自動車関連のマニュアルクラッチのばねを扱う強みを持ち、トレーニング向けのエキスパンダーやハンドグリップの開発企業としても有名である。

しかし、2013年に現社長就任時は、事業方針と社内体制の不適合による経営不振状態にあり、社内体制を変革する必要にあった。

近年は黒字化し売上高も増加したが、変革の過程で、旧体制時の在職者42人の半数以上が離職し、機械を27台入れ替えるなど大きな変化を経験している。

一方、全員参加の朝礼実施や挨拶励行の定着、従業員一人一人への声かけ、新卒採用の取組み、ホームページやSNSを活用した情報発信や営業活動などの取組みにつながっている。




上記の経緯から、同社にとって人材の確保は重要な課題である。

特に、新卒の育成を重視し、定時制高校生や母子家庭の高校生を採用するなど若者を取り巻く問題も実感しながら、新卒採用者が会社を変えるエネルギーになることに期待している。

経営危機の経験をふまえ、大卒新卒採用にも注力し、毎年2名の採用を目標に、大企業と同じ3月に採用活動を開始して社長自らが面接をし、最近3年間はゴールデンウィーク頃に内定を出している。

100人に1人くらいは経営者志向の人材が存在し、親の納得を得た上で入社してもらっている。

また、大学生のインターンシップ受入れは、自分自身の仕事の振り返りや従業員が若い人と接する機会にもなっている。

大卒新卒を始めてから、社内の雰囲気が大きく変わり、既存社員の育成だけでなく新たな人材を採用する大切さを感じている。




採用後の若手管理職の育成にも注力している。

経験を重視し失敗を許容することで、経営者の判断の一端を学んでもらい、若手管理職を育成している。

信頼すれば、1年目の若手でもどんどん仕事ができるようになる。「やる気」で判断しても何とかなることから、経験者よりも未経験者を優先して採用している。

女性の正社員は5人から13人に増え、やる気のある人を管理職に登用した結果、女性の幹部社員が1人から4人に増加した。

役職登用に不安を感じる女性には、あなたでないと駄目と説得する配慮もしているが、女性の方が柔軟にコミュニケーションをとれるケースも多く、社内がまとまりやすい特徴がみられる。




新卒や女性の採用・育成、若手管理職の育成に積極的に取り組んだ結果、2013年から2018年までに従業員総数及び若手従業員や女性従業員数は60代以上を除くすべての年齢層が増え、

さらに、経理総務部長、第二製造部長、営業課長の各役職で女性が活躍している。



大阪府雇用調査2-1.jpg




また、障がい者2名を雇用している。病気で倒れて障がいが残った中途障がい者と社員の紹介による障がい者の各1名である。


前者は、障がいが残ったものの管理能力は高いので、肩書きを変えずに「部長」として復帰している。

後者は、障害者手帳を保有する精神障がい者(てんかん)だが、そのほかの社員との待遇差はない。

社員の病気や障がいに直面したことは、健康経営に着手した理由の一つになっている。

働き方改革として、社長の承認なしに残業できない仕組みも実践している。




同社は、人材の多様化を強く意識しているわけではないが、新卒と女性の採用に注力したことを契機に、性別、年齢、経験の有無、障がいの有無、文系や理系の別にかかわらず、役職登用を視野に入れた育成に取り組んでいる。

これは、現社長の前職が大学受験の塾の先生であったことも影響していると考えられる。

若い人と接する機会の多い職場での経験が、一人一人の「個」に対するきめ細かい対応に結びついていると考えられる(例えば、女性社員の慎重に適した高さの作業台を製作したこともある)。

多様な人材の確保・活躍のキーマンは社長であるが、社員が新人の育成を考えるなど、会社の方針や具体的な取組みが社内に共有されることによって、社内に人材の多様化と活躍を進めやすい環境が根付きつつある。




正社員雇用を重視し従業員の経営参画意識を高めることで、持続可能な改革のサイクルを回している。

このため、10年計画のビジョンを社員と共有し、計画策定には総務部門が中心となり従業員が参画している。

また、4月に開催する経営方針会議には全員が参加し、会場の手配も資料の作成も従業員が行い、

今後、経営数字に対する理解を深める意向を持ち、朝のミーティング、役職者との1対1のミーティング、年2回の社長個人面談などの取組みを、従業員が各自の目標設定に結び付けていければと考えている。

また、非公式のコミュニケーションでは、新年会・忘年会等の懇親会、誕生日会、プロバスケットボールチームの大阪エヴェッサスポンサー支援・観戦、社員旅行などを通じた人間関係づくりを重視している。

こうしたさまざまな取組みを通して、若手の管理職やリーダー育成につなげている。




同社は、大阪府「男女いきいき・元気宣言」登録事業者で、人材の確保及び女性や若手の管理職の育成の取組みなどをハローワークなどで講演をする機会をへて、2人の女性の採用に結び付いた経緯がある。

また、情報発信に積極的で、就業規則、企業理念、社訓、健康経営方針、男女いきいき元気宣言、健康宣言の証、環境経営方針、環境活動レポート、品質経営方針、根性の生産十則、沿革、社史「ばね物語」、中小企業憲章、エコアクション21、会社案内などの様々な情報を発信している。

このように、不断の取組みがもたらす成果が他者や求職者と共有され、新たな人材の雇用や活躍につながる好循環が生まれている。





>大阪府 多様な人材の雇用と活躍に関する調査(PDF)


>大阪府商工労働部 大阪産業経済リサーチセンター







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Wed, 22 May 2019 10:33:22 +0900
<![CDATA[日本が誇るビジネス大賞 2019年度版]]> http://www.fusehatsu.co.jp/blog/2019/04/23/50 日本が誇るビジネス大賞  2019年度版

 

信頼できるスペシャリスト

専門性の高い知識と技能を持った頼れる専門家

 

 

日本が誇るビジネス大賞

 

 

イノベーションに傾ける情熱

最新ニーズに応えるばね作り

 

73年の伝統を背負い航空などの新分野に挑戦

 

「強い情熱があるかないかでイノベーションが起こるか起こらないかが決まる」

1946年創業のスプリングメーカー『フセハツ工業株式会社』の四代目社長吉村篤さんが大阪商業大学での講演で強調した言葉は、新分野への挑戦に情熱を傾ける社長の経営姿勢と重なる。

同社は、汎用性の高い最新設備による生産技術と昔ながらの手加工職人の技術を組み合わせたハイブリッド生産方式で自動車部品や製鉄、電力機器などのメーカー向けを中心にばねを製造してきた。

吉村さんは社内改革を断行し、「やや商社的」になっていた同社をものづくり企業へ回帰させる。

航空機産業向け『耐熱性ばね』をはじめ、VA(価値分析)、VE(価値工学)の視点から耐高温性、高耐久性、高耐食性、小型化、軽量化など医療、環境分野も含めた業界の最新ニーズに合致した製品開発に力を注いできた。

「1個のバネの試作から何百万個の量産まで対応してきた技術力を向上させ、新たなニーズに応えていきたい」

伝統を背負い、イノベーションも追求する経営者の決意だ。

 

 

日本が誇るビジネス大賞

 

>電子書籍版 「日本が誇るビジネス大賞 令和元年2019年」
 



フセハツ工業株式会社

電話:06-6789-5531

Mail:fhk@fusehatsu.co.jp

住所:大阪府東大阪市西堤本通西1-3-43

http://www.fusehatsu.co.jp/

 

発行所 株式会社ミスター・パートナー

発売所 株式会社星雲社

定 価 本体1,500円+税

 

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Tue, 23 Apr 2019 13:18:28 +0900
<![CDATA[福島県伊達市立霊山中学校 工場見学]]> http://www.fusehatsu.co.jp/blog/2019/04/11/49  

福島県伊達市立霊山中学校 工場見学

 

修学旅行で東大阪市の町工場見学です。フセハツ工業でバネ製造工場を見学されました。

 

福島県伊達市立霊山中学校

 

 

 

福島県伊達市立霊山中学校

 

 

 

福島県伊達市立霊山中学校

 





 

 ワイヤーリング タタキ作業体験




ばねストラップ

 おみやげのばねストラップ

 

 

>伊達市霊山中学校ブログ「フセハツ工業見学」

 

 

 

福島県伊達市の名所・名物

 

福島県霊山

霊山(りょうぜん)

奇岩が全山で見られる。紅葉が有名。「ふくしま30座」の一つ。

 

>「やまふく」 ふくしま30座 霊山

 

 

 

あんぽん柿

あんぽ柿

渋柿を硫黄で燻蒸したドライフルーツ。伊達市で開発された。

 

>福島県伊達市観光情報「だてめがね」 あんぽ柿

 

 

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Thu, 11 Apr 2019 14:24:16 +0900
<![CDATA[日本の産業を支える~顧客と一体になったバネづくり~ 大阪商業大学講演3]]> http://www.fusehatsu.co.jp/blog/2019/02/01/37 日本の産業を支える

~顧客一体となったバネづくり~

 

地域産業振興論

大阪商業大学講演記録3

フセハツ工業株式会社 代表取締役社長 吉村篤

 

地域産業振興 ~イノベーションについて~

 

イノベーションと企業家

地域が疲弊している言われています。東大阪は、昔は1万社の中小企業がありましたが、今は6000社くらいしかないと言われています。

地域産業の復興にはイノベーションが必要だとよく言われますが、これについて私なりの考えを述べてみたいと思います。

企業活動というのは、基本的には新しい顧客を創り続けることです。新しい顧客を創れなくなってしまった時点で、企業としての存在意義がどうかということになると思います。

景気や人口減など外部的な要因で新規顧客の創造が影響されることはあると思いますが、それだけではないと思います。むしろ企業内部の要因のほうが大きいのではないかと考えています。

企業内部の要因というのは、一言でいうとイノベーションと言われることです。

イノベーションというと、技術革新と翻訳されることが多いです。オンリーワンの物凄い技術を持ったら会社が変わり、地域も変わると言われたりします。

しかし、私の実感としては、それは少し違うかなと考えています。凄い技術があっても、つぶれる会社はつぶれてます。高度な技術力・研究開発力と会社の成長との関係性ははっきりしないことが多いです。

その会社が世の中の役に立っているのかどうかということとは、直接的には関係ないように思います。 

では、イノベーションとは一体何でしょうか?この言葉の意味を原点に振り返って考えてみましょう。

イノベーションという言葉は、今から100年以上前の1911年にオーストリアの経済学者ヨーゼフ・シュンペーターによって提唱された概念です。

もともとの意味は技術革新ではありません。「新結合」という意味です。違うものと違うものをくっつける活動がイノベーションです。

それによって今までになかった価値観であったり、アイデアだったりが出てきて、新しい知見やサービス・製品・会社・人のつながりなどが生まれて変わっていく。それが、イノベーションの本質です。

イノベーションによって、順番としては、まず人が変わり、企業が変わり、そして世の中が変わります。このイノベーションできる人のことをシュンペーターは「企業家」と呼んでいます。

 

中小企業とイノベーション

中小企業は大企業に比べて革新的な技術開発という点では難しいところがありますが、「新結合」という意味のイノベーションというこの考え方は、逆に中小企業のわれわれにしかできない課題ではないかなと思います。

日本にある全企業のうち中小企業は99.7%で、そこで働いている人は70%を占めると言われています。

日本にある企業のほとんどは中小企業です。中小企業がいろいろな形で結合してイノベーションしていけば、そのインパクトは大変大きなものがあります。

ここがまず変わらないと、世の中は良くならない。変わるためにはどうすればよいのか? 

フセハツ工業の場合を例に考えてみると、会社が創業期に発展していた時代は確かに高度成長期という時代背景もあるのですが、異質なもの同士の結合がさかんだったように思います。そこから会社の発展が生まれてきたという歴史はあったと思います。

創業期は奄美大島出身者と河内の人間が半分づつの割合でいて、言葉や文化が違う中で仕事をしていました。

当時はほとんどなかった機械式の旋盤などもどんどん導入したり、まだ海外旅行が珍しかった時代に創業者はアメリカやヨーロッパなど海外にもよくいったりしたようです。

そのような知見があって、運動器具のエキスパンダーなどが自社で開発されました。いろんなものを見て回ってきて、それでばねで何かできないかなということを考えて誕生したそうです。

そういう大きな世界とつながる活動や、異質なもの同士をつなげるということをやっていく中で、何ができるかということを、われわれ中小企業は考えていかないと駄目かなと思っています。

また、当社から独立してばね屋を起業した人も何人もいますが、そういった当時の企業風土が起業家を生む土壌になっていました。

 

中小企業と企業家

人が変わって、企業が変わって、世の中が変わる。

会社というものはなかなか変わらないです。まずは、人が変わらないと会社は変わらない。人が変わるところが根本的には一番大事なことになってくると思います。

今の中小企業は、私の周りを見ていても、本当に会社を続けたいと思っているのか疑問に思うことが多々あります。

高齢化してやめられる方もいらっしゃるのですが、本当に自分の会社が必要だと思われているかを真剣に考えて、必要な会社でしたら、次に引き継がせようと思うはずです。

が、それをやめてします。もう自分だけでいいという感じになってしまっているところが、私の見ている範囲でも見受けらえることが多少あります。

根本的にはそこにいる経営者、企業家というものが、考え方を変えていかないといけないと思います。 

イノベーションには「強い意志」が必要だとシュンペーターは言っています。イノベーションにはすごい機械やすごい技術があっても、やり抜く強い意志、情熱、気力がないと駄目だということです。

強い情熱があるかないかでイノベーションが起こるか起こらないかが決まるということです。そういう気持ちでやろうとする若い企業家や事業を継承していこうとする企業家がいないと駄目だということです。

そういう人が1人でも多く誕生するような社会になっていかないといけません。

 

フセハツ工業の新卒採用活動

フセハツ工業の新卒採用活動は、次の経営者(企業家)を育てるという明確な目標を持っています。

私が社長になる前は中途採用しか行っていませんでしたが、会社に危機があったときには新卒から育成した若い社員の力が絶対に必要だという信念で新卒採用を始めました。

大企業と同じ時期に採用活動をスタートしています。

100人中99人は保守的安定志向で大企業がいいと思うかもしれません。会社を経営するとか、起業するとか、イノベーションとか、そのなのいいわと思う人がほとんどではあります。

けれども、そういう人ばっかりになってしまったら、世の中どうなるかわかりません。イノベーションは起こらないし、地域産業の振興も絶対に起こりようがないわけです。

私としては、小さな試みではありますが、経営者募集をやって、幸いなことに出会いがあって、毎年2人づつ入社しています。

ご両親のご理解も得て、私のパートナーとしてがっちり握手できる学生のみに内定を出しています。「2人入社してほしいから内定辞退を想定して5人に内定を出す」といったようなことは一切行っていません。

 

まとめ

現代の世の中は企業というものでなりたっており、やはり根本的には経営者の考えやどう行動するかということにかかっていると思います。

外部環境が、円高になろうが円安になろうが、企業数が増えようが減ろうが、人口が増えようが減ろうが、あまり本質的な問題ではないように思います。

学生の皆さんの中から、経営者になろう企業家になろうという人が1人でも多く出てきてもらうことが、世の中を変える地域を変える原動力です。

数は多くなくてもいいので、1人でも確実にそういう人が各地域に出ることが地域産業の振興に繋がります。

微力ながら私も企業活動を通して、そうような志ある若者の支援育成ができればと、頑張りたいと思います。

学生の皆さん、今日はどうもご清聴ありがとうございました。

(おわり) 

 

※付録 講演者のメモ※

シュンペーターの「イノベーション」と「企業家」について 

イノベーションとは

 ①イノベーションの成功は知力の賜物ではない。意志の問題である。

 ②「新しいこと」のみが成長の源泉であり、それを担うのが企業家である。

 ③「新しいこと」を発明する必要はない。

 ④「新しいこと」は、社会的慣習に反していて、心理的に人がやろうとすら思わないことである。 

企業家に必要な能力

 ①本質を見抜く洞察力

 ②新しい方向への意志の持続力

 ③社会の抵抗を克服する忍耐力 

企業家活動とは

 ①発明家とは違う(技術を発明する人ではない)

 ②経営管理者とは違う(PDCAを管理する人ではない)

 ③資本家とは違う(資本を持つ必要はない。投資して貰えばよい) 

創造的破壊とは

 ①創造的活動は事後的に必ず理解されるが、事前には絶対というくらい誤解され理解されない。

 ②創造的活動は社会と経済状況を恒久的に変化させる。

 ③企業家による創造的活動のみが資本主義社会における経済変化をもたらす。

 

>大阪商業大学講演記録1

>大阪商業大学講演記録2

 

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Fri, 01 Feb 2019 14:37:11 +0900
<![CDATA[日本の産業を支える~顧客と一体になったバネづくり~ 大阪商業大学講演2]]> http://www.fusehatsu.co.jp/blog/2018/12/26/36 Facebook.png Twitter..png YouTube.png

日本の産業を支える

~顧客一体となったバネづくり~

 

地域産業復興論

大阪商業大学講演記録2

フセハツ工業株式会社 代表取締役社長 吉村篤

 

 

ばねの歴史 ~モノづくりの原点~ 

ばねはいつごろから作られてきたのでしょうか。

ばねというものは弾むものです。力を蓄えて反発させることによって、便利な機能を生み出すものです。

今現在、目にしているばねは、金属ばねが中心ですが、別に金属に限らず、力を蓄え反発させるものなら、いろんな素材があるわけです。

最近ではプラスチックなどもあります。昔は金属でなく自然の木の弾性力をばねとして利用した道具も多く作られました。

 

ばねの原点、最古のばねは弓矢だと言われています。

縄文時代には鏃が発見されています。大体今から1万5千年から1万年ぐらい前のものと言われています。

鏃があるということは、それを飛ばす弓矢があったといことが推定されています。弓矢は木製なので残っていません。

世界的に見ても1万年ぐらい前には、もうばねの原理を利用した道具が開発されていたといわれています。

 

石器自体の誕生はかなり古く、250万年~300万年前に遡ります。

鏃という精巧な石器を作り、それをばねという目に見えない力をコントロールする道具の弓矢の誕生まで少なくとも石器誕生から200万年以上の時間がかかっています。

ばねというのは力です。目に見える石器のような道具から目に見えない力をコントロールするばね道具をつくる能力を獲得するまで、長い人類の進化があったといえます。

ばねというのは、目に見えないものも道具化できる能力をもった私たちのような現生人類に進化してから、誕生したものだといえます。

ばねを使った道具の誕生によって、人類のものづくりはその後飛躍的に発展していくことになります。

現在のものづくりの原点は、ばね原理の発見にあると私は考えています。

 

 

日本最古の金属ばね 

日本で最古と言われている金属ばねは、鉄砲の種子島です。

鉄砲のこの弾く部分が板ばねになっています。金属ばねの量産の一番はじめと言われています。

ばねというのは普通の鉄を曲げただけではバネになりません。単なる鉄では力を加えると曲ったままで瞬発力がありません。

ばねの材料は鋼です。ばねは、単なる鉄ではなくて、鉄と炭素の合金である「鋼」で製造します。それに熱を加えて色んな性質、硬さとか粘りとかを出します。

 

当時の日本は戦国時代で刀鍛冶の技術が発達していました。刀の表面は鋼でできています。鋼を作る技術が高かったので、ばねも直ぐに量産できたと考えられます。

質の高いばねが量産できないと鉄砲は生産できません。日本の産業技術、ものづくりの原点に鋼を使ったばね技術が重要な役割を果たしました。

鉄砲技術が、長篠の合戦のように戦国時代の流れを変えました。その裏にバネ技術の発達がありました。

 

現在、日本のばね材料の生産技術は世界でも最も高い水準にあります。鋼の中の成分コントロールと熱処理の技術が高度に発達しています。

精密なばね、高機能なばねの製造には、高品質なばね材料の存在が欠かせません。

 

 

ばね鋼の材料 ~鉄と炭素、地球資源~ 

ばね鋼の歴史です。基本的に鋼は鉄ではなく、鉄と炭素の合金です。鉄と炭が合体して鋼になります。

そして、その鋼を使って、熱を加えていろんな性質を出すようにばねを作っているわけですが、この鉄と炭は鉄鉱石と石炭です。

ばね鋼の場合は、ほとんど1から作ることが多いです。鉄鉱石と石炭から、製錬して作ります。リサイクルで集めた材料でつくるということはあまりしません。

私たちは、もともとの資源からつくられた材料を使って、ばねという部品を加工させていただいています。その原料となる鉄鉱石や石炭は地球の大切な資源です。

石炭は太古の昔の木です。それが積もり積もって圧縮してできたものです。今から3億年ぐらい前の石炭紀と言われる時代です。

地球上で初めてジャングルができた時代です。当時は木を分解するバクテリアが進化していませんでしたので、5000万年以上もかかって木が腐らずに圧縮されて石炭ができました。

鉄鉱石も、地球が恵んでくれた大切な資源です。今から27億年以上前に、シアノバクテリアが鉄鉱石を作ったと言われています。

当時の地球は磁場がなく危険な放射線が地球上に降り注いていました。生物(微生物)は光の届かない場所で生きていました。光に当たることは死ぬことを意味したからです。

その後、磁場が誕生し北極と南極ができると、地球全体が磁力で覆われ、有害な放射線からガードされるようになりました。光にあたることが安全になりました。

光を積極的に利用して光合成して生きる生物が進化し、シアノバクテリアが誕生しました。このシアノバクテリアが現在使用している大量の鉄鉱石をつくる原因となります。

鉄鉱石は、次のような過程を経て誕生しました。

そもそも地球の成分のうち35%は鉄です。当時の地球の海には大量の鉄のイオンが溶け込んでいました。大気には酸素がほとんどなく、二酸化炭素が大量にありました。

シアノバクテリアは、安全になった光とたくさんある二酸化炭素を利用して、生命エネルギーを生み出し、廃棄物として酸素を吐き出しました。

酸素は鉄イオンと反応し、酸化鉄となります。1つ1つの微生物が吐き出す酸素量は小さいですが、シアノバクテリアの大量発生は何億年にも渡って酸化鉄を発生させ、海底に莫大な酸化鉄が積りました。当時の海は青くなく赤かったようです。

その降り積もった酸化鉄が圧縮され鉄鉱石になったと言われています。太古の地球の長い歴史の中で作られた貴重な資源が鉄鉱石と石炭です。

それが現在、鉄鉱石と石炭の成分を精度高くコントロールできるような時代になって、ばねの技術も高度に発展してきたのです。

 

 

フセハツ工業歴史 ~東大阪と奄美大島と~ 

フセハツ工業の創業者は、戦前に奄美大島から東大阪にやって参りました。

戦後すぐに金物屋から独立して、この東大阪の地で、「ばね作」という名前で創業しました。その後、1950年に布施発条工業所として法人となり、昭和41年に現在の社名「フセハツ工業」になりました。

「フセ」というのは、東大阪になる前、この地域は布施市でしたので、その地名から来ています。「ハツ」というのは、ばねのことを発条といところから由来しています。

創業期には仕事が忙しくなってくると、奄美大島の田舎から親戚をたくさん大阪に呼んで、ばねづくりを手伝ってもらったようです。

ただ、当時は戦争が終わってすぐでしたので、奄美大島はまだアメリカ領でした。

大阪に来るということは一種の密入国みたいな形で、当時の人は非常に苦労して大阪に出てきて、自分たちの仕事や生活を守りました。

こういった奄美大島の方々と、そしてこの地場の東大阪の人たちが融合して、創業期に昼夜を問わず一生懸命働いて、のちの発展の礎を築いてくれました。

 

 

ばね作業風景

 

 

当時の作業風景の写真です。最初に見ていただいた機械とは全然違います。旋盤式のコイリングマシンです。

ベルトが天井にくっついていまして、そこから動力をつなげてコイリングを行ないました。

当時としては最新鋭の設備で、このようにしてばねづくりを進めておりました。

 

 

フセハツ工業 正月風景

 

当時の正月の写真です。正月になると、従業員がみんな集まって、社長とともにお節料理やお酒を飲んで正月を祝いました。

九州から集団就職で出て来た方もたくさんいて、当時は社長夫婦が食事はもとより、仕事から生活すべての面倒を見ていました。

これが当時の町工場の恒例の風景でした。

また、この写真の中には、独立してばね会社を起業した人が何人もいます。フセハツ工業から独立した人は十数人にのぼります。

 

 

経営理念について 

フセハツ工業は創業されて、私で4代目になります。初代、二代目は病気で突然亡くなり、何の準備もなく事業承継されました。

私は4年前に社長を継いだのですが、そのとき初めて先代が生きているうちに交代することができました。

経営を引き継ぐにあたり、一番大切にしたのが先代の経営理念です。

フセハツ工業の経営理念は、「弾む原理を進化させ、小さくても大きな使命をもって、社会に貢献すべし」です。

「弾む原理を進化させ」というのは、言うまでもなく、ばねの原理です。人間の誕生以来、ずっと連綿と受け継がれてきた大切な技術です。

この技術を今後も発展させていこうということです。技術には最新のものもあれば、なくなっていく技術もあります。

進化というものは決して最新のものばかりでなく、古い技術も現代風にアレンジしてよみがえらせることも大切です。

「小さくても大きな使命と責任感をもって」というのは、ばねの部品は一つ一つは小さく、また1社でできることは小さいですがが、

そこから、日本、あるいは世界を支えてるような、そのような気概をもって仕事をしようということです。

「社会に貢献すべし」とは、ばねづくりを通してフセハツ工業が発展していくことを通して、世の中、社会、地域に貢献できるような会社にしていきましょうということです。

これが、フセハツ工業の経営理念です。

 

(その3につづく)

 

>大阪商業大学講演1

>大阪商業大学講演3

 

 

 

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Wed, 26 Dec 2018 14:23:47 +0900
<![CDATA[2018年度関連企業懇談会 西日本プラスチック製品工業協会]]> http://www.fusehatsu.co.jp/blog/2018/12/21/48 Facebook.png Twitter..png YouTube.png

MOULDERS

vol.56 2018.11 

 

2018年度関連業界懇談会

『なるほど!人材雇用と磨きを実践するリーディング企業』

 

 

2018年9月7日(金)、シティプラザ大阪において2018年度関連業界懇談会を、56名の参加により開催いたしました。

今回は、中小企業の人手不足問題が顕在化している今、解決のヒントが得られる機会として『なるほど!人材雇用と磨きを実践するリーディング企業』をテーマとし、3企業による事例紹介とパネルディスカッションを実施しました。

 

西日本プラスチック製品工業協会.jpg

 

 

パネルディスカッション

<パネラー>順不同

 株式会社ライト工業所 代表取締役 江守敦氏

 フセハツ工業株式会社 代表取締役社長 吉村篤氏

 株式会社横井製作所 取締役専務 横井慎一氏

 

 

西日本プラスチック製品工業協会

 

 

<コーディネーター>

 大阪府商工労働部大阪産業リサーチセンター 主任研究員・中小企業診断士

 松下隆氏 

 

西日本プラスチック製品工業協会 MOULDERS.jpg

 

 ①利益について

松下氏:

大阪の経済情勢について、「月報 大阪工業指数」より、平成30年4月速報情報として、プラスチック製品工業と輸送機械工業の毎月の生産・出荷・在庫の推移を比較。

プラスチック製品工業は下げ基調であるのに対し、汎用・生産用・業務用機械工業や輸送機械工業は上げ基調。

また、西日本プラスチック製品工業協会の景況感調査結果から、経営上の問題点としては「原材料高」が最も選択社が多い。

現在の景気と1~2年後の景気の見通しはどのように考えているか?

 

 

江守氏:

「今 良い /今後 既存は下げ、新規は上げ」。

製品には息の長いものとそうでないものがある。

日頃から流れている製品はオリンピックを境に下がる、新規製品は上がると考えている。顧客も新規分野にシフトしている様子。

 

吉村氏:

「今 良い /今後 良い」

自動車部門は若干プラス、その他が伸びている。日本の場合、ばねだけでなく、表面加工、熱処理等のプラスアルファを求められている。

また、東京から当社ホームページの閲覧が多く、東京方面の展示会・営業を強化し、情報を東京で収集し、ものづくりを大阪でとしている。展示会出展は反響が大きく、仕入先開拓にもつながっている。

 

横井氏:

「今 良い/今後 良い」

商品開発や材料開発の結果の認知度が上がり、今年の秋口から本格的に量産。引き続き1~2年後も好調を予想。紙媒体でのコピー機は日本製が世界の90%。その中での需要増。

 

松下氏:

利益を出すために効果があった方策は何か?

 

横井氏:

「自動化/材料開発」

24時間で有人成形していたものがほぼ無人で成形できるようになったことは利益への大きな貢献。いかに安くいい材料を開発することで利益に結び付く。

IoTは生産管理ソフトで収集する必要があるが、今後の導入を検討。当社でやらなければいけないと考えているのは、おぼろげに見えている現状を明確に把握すること。

 

江守氏:

「IoT」

各社の答えは、自社で開発したものが利益を生むという観点が共通している。

コスト削減という見方もあるが、社内にノウハウや経験が蓄積されることが進めば、よりレベルの高いところを狙える。

IoTの本質はデータを取得てきること。IoTによりコミュニケーション能力が向上したことが最大の効果。

事業の立て直しが必要となったので、他社ができない顧客からの要求への対応のためIoTが必要であったが、外注すると何億円かの費用がかかるものを、経費削減のために内製化せざるを得なかった。

自分が頑張ればなんとかやれると考えてプログラミングを勉強した。

 

吉村氏:

「内製化」

営業担当の行き先、得た情報がスマートフォンを経由して社内で共有化できる仕組みを自社オリジナルで開発。

IoTはできるなら、社内でやっていみた。5~10年先ならもっと楽にできないかと期待している。なんでも内製化したい。ホームページも内製化で。

 

②ビジネ・スモデルについて

松下氏:

私が考えるビジネス・モデルからは、本日ご参集の3社は下図のような、それぞれ異なるパターンであるように思われる。

このパターンを見た感想は。

 

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横井氏:

基本的には川上思考で。材料開発だけでなく、設計の提案や自社独自のものづくりにこだわりたい。

顧客の開発部門が来社する回数も増えている。社内で評価したり実験したり。材料開発のレシピを材料メーカーに渡す。用途開発を営業サイドが顧客から情報を得て、材料メーカーに協力してもらって。

金型部門の技術者は生え抜きの技術者である。もともと金型部門があったが、金型製造会社を買い、指導者や金型業者がいろいろ教えて社内で覚えて技術を覚えている。

 

江守氏:

どこでもつくれるものしか作っていないが、それでも利益がでるような仕事をしていることもこだわり。営業しやすい。

どこで作れるものしか作っていないので、見学もOKしているが、どこでもつくれないものを作るようになった場合、クローズド環境で製造することも考えないと。

専門的な人材は募集しても見つけられないので社内で育てることを頑張っている。

 

吉村氏:

日本のものづくりでないと出来ない場合。中国へ依頼していた仕事を日本に戻す場合に受注可能な業者がほとんどいないことも。

部品づくりをするときに技術に長けた人を採用することで社内に技術を蓄積。

 

③人材を「雇う」について

松下氏:

大阪労働力の図表のとおり、「生産工程」(製造業が該当する)で2.1倍、事務よりは採用が難しいことが予測される。

企業が人材にすべきこと

・「雇う」ことが原点

・次にどう技術や技能、企業文化を「磨く」かは100社100様

・最後に、それらを「継ぐ」

まず、雇うための方策として就業志望者への情報提供が非常に重要。効果はどうか?

 

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吉村氏:

ホームページの中で採用ページを充実。動画も。マイナビ、リクナビも利用していた。

女性従業員を見て女性の従業志望者も来るようになった。採用に使えるものは全て利用し、採用活動に業務時間の30%を費やしている。

一番大事だと思っているのは「社長の熱意」。熱意を持った人を採用したいので、自分の熱意を伝えることを重視している。

 

 

西日本プラスチック製品工業協会4.jpg

 

 

江守氏:

マイナビの利用は、広告を掲載するパターンと就業志望者を一本釣りするパターンがあり、コストが高いもののメリットが見出せる状況であった。

今年から大企業も同方法の利用が増え、就業志望者の質が下がったと感じている。現在はマイナビだけでなく、サイトの充実、ハローワークへの登録、折込チラシの利用など、広く募集している。

自分で面接したり、ホームページを作ったり等、社長自ら打合せしないといけない。業務の30%ぐらいは費やしている。

一番大事にしているのは、素直な人。つながりのなかで仕事ができる喜びを感じることができる人を採用すること。

 

横井氏:

採用はホームページなどで情報公開に努めて、雰囲気を伝えるよう心がけている。託児所を作ってからしばらくは女性ばかりの採用になった。

社内報で情報共有、コミュニケーションがとりやすくなった。業務に関すること、社員のプライベート等、特に書く内容にこだわらず、社内で作ることで視覚に訴え、各部署に回覧した後掲示してパート従業員も見ている。

昔はフロアに全員集まることができたが、少しずつ従業員が多くなり、作業場所が離れ、それだけでコミュニケーションが取りづらくなることが解消。

一番大事にしているのは、仕事とどういうものかをはっきり言うようにし、やりがいについても訴え、何事にも正直に伝えること。

 

 

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④人材「磨く」について

松下氏:

人材を磨くには、社内でのコミュニケーションが重要である。また、磨くためには技能検定試験の活用等も効果的であると考えており、資格取得が従業員のモチベーションにもつながる。

 

吉村氏:

ばね技能検定。受験費用、講習会費用等、全て会社負担で受験できるようにしている。

磨く方策としては、若手に早い時期に計画的に権限を委譲し、失敗してもいいからと任せるようにしている。

 

江守氏:

コミュニケーション。個人の仕事の成果を全員で共有し、最終的に全員でできたとする。技能検定はあまり利用してないが、社内での作業の習熟度を測ることを実施。

磨く方策としては、吉村氏と同様に権限を持って仕事をしてもらうことと、従業員が他の従業員を前にして自分の業務をプレゼンする時間を作っている。

 

横井氏:

コミュニケーション。従業員同士、労使間など。進みたい方向を話しし、共有。社員旅行、親睦会等、仕事外でのコミュニケーションを大事にし、家族ぐるみで付き合いなどもできるようにしている。

技能検定はプラスチック成形について理解を深めることができる場でもある。合格後、仕事に関するコミュニケーションが非常良好になることから積極的に受験を勧めている。

磨く方策としては、OJTもやっているが、他社の協力を仰ぎ、顧客の工場見学や、金型工場の見学等、外部を利用すること。

 

 

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Fri, 21 Dec 2018 14:22:23 +0900
<![CDATA[東大阪市 海外産業視察「モンゴル国」に参加してきました。]]> http://www.fusehatsu.co.jp/blog/2018/12/11/47 Facebook.png Twitter..png YouTube.png

東大阪商工月報 2018年11・12月号

海外産業視察報告(9月24日~9月28日)

 

モンゴルの経済事情を学ぶ

 

東大阪商工月報2018 11・12-1.jpg

 

 

 33回目となる海外産業視察(東大阪商工会議所・東大阪市工業協会共催 団員19名)は、豊かな天然資源を背景に、近年、経済発展が目覚ましい「モンゴル」の国内事情を見聞した。

 本視察団は、モンゴル国商工会議所や賛光精機(日系企業)・GOBIカシミヤ(現地企業)を視察し、モンゴルの経済事情について見聞した。

 

 

東大阪商工月報2018 11・12-2.jpg

 

 

【モンゴル国商工会議所】

 同商工会議所のオユンテクシ事務局長、対外関係・貿易投資担当ホソバヤル氏より、モンゴル経済の経済状況について説明を受けた。

2017年の経済成長率は、4.2%。同国は地理的にもロシア・中国との関係が緊密であるが、日本と自由貿易協定である経済連携協定(EPA)を結んだこともあり、日本との取引は拡大傾向にある。

 同商工会議所でもこのような背景を受け、「モンゴル国商工会議所 モンゴル日本ビジネス協議会」を設立、モンゴルと日本の企業のビジネスチャンスの橋渡し役を行っている。

 

【賛光精機 訪問】

 同社は、埼玉県本庄市に本社を置き、主にアルミ部品の精密加工等を行っている賛光精機(株)(資本金:8,000万円 従業員数130人)が、独資で2011年に設立。

 工場内にはマシニングセンターが10数台置かれ、精密部品の加工を行っていた。従業員は64名、交代制で24時間稼働している。

 

【GOBIカシミヤ 訪問】

 同社は、モンゴル最大のカシミヤ製品製造会社であり、設立は1981年、原毛の買付から製品までの全工程を一貫で管理・生産する世界的にも数少ない工場として知られる。

 元々、日本の経済協力(ODA)の一環で、工場はモンゴル側、製造ライン一式は日本側が無償協力して、国営企業として操業を開始。

1990年の市場解放に伴い、現在は民営企業として活動している。

ウランバートル市内は勿論、海外にも直営店舗を持ち、日本でも羽田空港内に直販店がある。

 

 

モンゴル観光

 

モンゴル

 モンゴル抑留者慰霊碑

 

 

 

モンゴル

 モンゴル抑留者慰霊碑から

 

 

 

 

モンゴル

ハーンリゾートホテル

 

 

 

モンゴル

 ハーンリゾートホテル

 

 

 

 

モンゴル

 モンゴルの国立公園

 

 

 

 

モンゴル

乗馬

 

 

 

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Tue, 11 Dec 2018 14:41:35 +0900