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2017/09/20

東大阪新聞に掲載されました。「発条(ばね)を作って72年」

吉村篤
ばねとくらす

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東大阪新聞

ばねを作って72年

 

フセハツ工業株式会社は、1946年(昭和21年)に作田忠雄さんが創業した「ばね作」がそのルーツだ。  

1950年(昭和25年)に株式会社布施発条工業所として法人化、1966年(昭和41年)に現在の社名・フセハツ工業株式会社に社名変更している。 

4代目社長の吉村篤さんは1973年7月生まれの44歳、3代目の父親から社長を引き継いで4年目を迎える。 

 

東大阪新聞「ばねのフセハツ工業」

 

 ばねはスプリングとも称するが、鋼等の材料を螺旋状に巻き、または折り曲げなどして、その弾力を利用するものだ。 

衝撃の緩和、力の蓄積などの目的で要素部品として用いられている。  

ばねは身の回りの様々な商品に内蔵されている。 

パソコン・携帯電話・メガネ・医療器具を始めとして、原子炉・船舶・自動車・航空機部品等々、広範な応用範囲で使用されている。 

ばね製品には押しばね・引きばね・ねじりばね等があり、材質もピアノ線・硬鋼線・ステンレス鋼線・リン青銅線など様々だ。 

ばね製作は1個の試作から1ロット何百万個の大量生産まで、フレキシブルに多品種少量生産に対応している。 

72年間の長きにわたって作り続けたばねは数万点以上のアイテム、とても数えきれないほどだ。 

売り上げの40%超が自動車メーカー向けであり、マニュアル車用のクラッチ部分にフセハツ工業性のばね(ワイヤーリング)が組み込まれている。 

超量産品のばねはコスト的に合わないので、商品戦略は必然的に付加価値の高い製品に移行して行く。

 

国内メーカーが生産中止した洗濯バサミの輪・ピンチリングの話は面白い。 

当然ほとんどの顧客は海外メーカーの廉価品を発注するわけだが、日本製にこだわる客先があり、注文をもらい月産数トンほど納入している。  

顧客は大阪一円から関東を含めて600社超と取引している。 

従業員は48人、顧客に対しては専属の営業担当者が全面的にサポートする体制をシステム化している。  

1998年に創立50年史「ばね物語」を刊行しており、創業者・作田忠雄さんの社訓「良い人間が良い製品を作る」、「理想的な企業は、理想的な家庭を建設する」のポリシーが脈々と流れている。 

 

東大阪新聞「ばねのフセハツ工業」

 

 社員に対する投資も積極的だ。外部研修・セミナー参加・夜間大学への通学・関連資格の受講などの費用を全額会社負担している。  

これからもホップ・ステップ・ジャンプと、ばねの利いた経営が期待される。 

(小川秀人)

 

 

フセハツ工業株式会社

代表取締役社長 吉村篤

東大阪市西堤本通西1-3-43

電話06-6789-5531 FAX06-6789-5536

 

東大阪新聞 平成29年9月15日(金)

 

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